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Mar.2017
埼玉県立小児医療センター

周産期医療のリソース不足を乗り越えろ
新医療拠点、IT駆使で逆境と戦う

清水 正樹 氏
埼玉県立小児医療センター
総合周産期母子医療センター
センター長
新生児科 部長
医学博士
清水 正樹 氏
矢島 彰人 氏
埼玉県
保健医療部
保健医療政策課
新都心医療拠点・医療プロジェクト推進担当
主幹
矢島 彰人 氏

その建物は圧倒的な威容を誇っていた。一棟は高さ65.19m、もう一棟は68.14m。
場所はさいたま新都心駅から徒歩5分の広大な土地。そこに2つの建物が競い合うかのように並び建っている。
ひとつは埼玉県立小児医療センター。もうひとつはさいたま赤十字病院。両病院とも、もともと別の場所にあったものを、埼玉県が同じ場所へ移設することを英断し、満を持して竣工した。埼玉県はこの2つの建物を総称して「さいたま新都心医療拠点」と呼ぶ。
2017年1月のオープン、その日をずっと待ち望んでいたのは、小児医療センターの清水正樹医師だ。
「さいたま新都心医療拠点ができることで、埼玉県が長い間抱えていた課題を解決するための大きな一歩となります。」
清水医師の強い願いと埼玉県のバックアップによって実現した、全国初のある取り組みもその要因である。
出発点、それは「変えたい」という清水医師の思いだった。