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抗体はある特定の形をもつことで特定の細菌やウイルスなどを吸着するが、それと同じように、ターゲットとなる細菌やウイルスに合わせたレセプターをセンサ上に載せることで、特定のターゲットをとらえようというわけだ。こうしたことが可能になってきたのは、レセプターの進歩がある。
「今、メディカルの分野では病原体の表面構造やヒトのレセプター構造の研究がものすごい速さで進んでいます。あと数年もすればかなりの部分が明らかになってくると思います。そうすればあらゆるターゲットのレセプターを載せることができるようになります。」
インフルエンザならインフルエンザウイルスと結合するレセプターを、結核なら結核菌に結合するレセプターをつけることで、特定のウイルスや細菌が検出できるわけだ。
だが、バイオセンサは酸素センサ以上にクリアすべき課題が多い。そこで原は、MEMSやメディカル分野に強いafiZEX Technologies,Inc.の矢野敬二氏(以下、敬称略)とコラボレーションを図り、バイオセンサのマーケットやその可能性を探っている。矢野はいう。
「まずクリアすべきはレセプターです。現在世界中で研究が進められていますが、どの企業とコラボレーションするべきかという問題があります。また、そもそもどのようなレセプターを載せることでターゲットを吸着させることができるのかもまだまだ研究しなければなりません。さらに、レセプターをどう載せるかも課題です」
また矢野は、バイオセンサの一般的な問題として、ターゲット以外のノイズ成分が多く、その中でターゲットだけを吸着させる困難さを挙げる。しかし原は、研究者としてその部分は解決できると踏んでいる。
「レセプターが検出すべきターゲットはアミノ酸残基5個程度の大きさで、選択性は205分の1ほどです。誤検出は起こりにくいはずです」
そして原は、バイオセンサとしての用途をすでにはっきりと見定めている。
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