Host sFlow について


Host sFlowは、物理サーバー・仮想サーバーのパフォーマンス統計値をsFlowプロトコルを使用して送信します
Host sFlowは、Host sFlowエージェントが実装されたサーバーから送信されます。
このエージェントは、拡張性があり、マルチベンダー・マルチOSでのパフォーマンスのモニタリングが可能です。また、モニターするシステムへのパフォーマンスの影響を最小限に抑えて動作します。

Host sFlowによる、サーバーのモニタリング
sFlow standardが新たに拡張されました。この拡張機能(Host sFlow)により、スイッチが、インターフェース・カウンター値を送るのに用いるのと同じ方法による低負荷なカウンター・プッシュ(sFlow)を用いて、サーバーの主要パフォーマンス(CPU、メモリ、ディスクなど)情報を提供できるようになりました。これは、オープンソースとして提供され、こちら ( //host-sflow.sourceforge.net )から実装(ダウンロードしインストール)することが可能です。このデータ・フィードを利用して、TrafficSentinelでは、ネットワーク全体でのサーバーや仮想マシン、クラスターのしきい値やトレンド(傾向)を知り、比較するための、包括的で極めてスケーラビリティ(拡張性)の高い各種情報を提供します。サーバーのパフォーマンスと、それに対応するネットワーク・トラフィックとを直接的に関連付けることで、ネットワークやシステムの管理を一元化し、さらには、完全に自動化され、ネットワーク使用内容を把握したデータセンターとして最適化するための、重要なステップです。

インストールに関しては、各OS用のディストリビューション(インストーラーも含む)が用意されています。


マニュアルでのインストール例としては、以下になります。(参考);

< Linux環境でのインストール参考例 >
 1.ソフトウェアを解凍
 2.コンパイル・インストールするには、下記を実行
   % make
   % make install
 3. /etc/hsflowd.conf ファイルを編集し、collector IPをセット
 4.デーモンをスタートするために、以下を実行
   % /etc/init.d/hsflowd start
    (syslog (e.g. /var/log/messages)にエラーが表示されるかをチェック)
 5.デーモンをリブート時に自動起動させるために、以下を実行
   % make schedule

< Windows環境でのビルド(Microsoft Visual C++ 2010 Express)参考例 >
 1) Microsoft Visual C++ 2010 Express 起動
 2) 開く>プロジェクト/ソリューション
   src/windows/hsflowd/hsflowd.sln
  を開く
 3)Visual Studio 変換ウィザード 次へ-->次へ-->完了
  変換の完了 -->閉じる
 4)デバッグ>ソリューションのビルド
  1>------ ビルド開始: プロジェクト: hsflowd, 構成: Debug Win32 ------
  1> sflow_sampler.c
  1> sflow_receiver.c
  1> sflow_poller.c
  1> sflow_agent.c
  1> readWindowsCounters.c
  1> readSystemUUID.c
  1> readNioCounters.c
  1> readMemoryCounters.c
  1> readInterfaces.c
  1> readHidCounters.c
  1> readDiskCounters.c
  1> readCpuCounters.c
  1> hsflowd.c
  1> hsflowconfig.c
  1> コードを生成中...
  1> hsflowd.vcxproj ->                                   C:\Users\host-sflow-1_03\host-sflow-1_03\src\Windows\hsflowd\Debug\hsflowd.exe
  ========== ビルド: 1 正常終了、0 失敗、0 更新不要、0 スキップ ==========

 5)hsflowd.exe の完成
 6)インストール;
   0. 以下のステップをWindows Vista以降で、管理者権限で実行してください。
    この方法のひとつとしては、cmd.exeで右クリックし管理者権限で実行"run as administrator"で可能です。
   1. hsflowd.exeを適切なロケーションへ、コピー。たとえば、%WINDIR%\system32 を推奨。
   2. Windowsサービスとしてhsflowdを設定。
    コマンド:`sc create hsflowd type= own start= auto error= normal binPath= path\to\hsflowd.exe DisplayName= "Host sFlow Agent"`
   3. sFlow collectorの設定。
    コマンド:`reg ADD HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\hsflowd\Parameters /v collector /d name.or.ip.of.collector' 


※ 本ソフトウェアを利用することにより生じた損害について一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承のうえご利用ください。