InMon Traffic Sentinel 3.0 のご紹介

InMon Traffic Sentinel 3.0 のリリースが開始されました。Traffic Sentinel 3.0 は、保守契約加入ユーザの方々は、無償でこのバージョンへのアップグレードが可能です。

注意: データベースの更新処理が必要です

Sentinel 3.0 は、既存のSentinel 2.0 サーバーに、既存の設定やトラフィックデータを保持したまま、直接アップグレードインストールが可能です。しかし、トラフィック・データ・ファイルに対しては、バージョン3.0を最初にインストールしたときに起動される自動フォーマット更新処理が実施されます。この更新処理は、ある程度の時間がかかります(処理は、最新のデータから古いデータに向かって更新され、おおよそ、1MByte/secの処理速度で実行されます。)。トラフィック・ヒストリー・ファイルは、それらが更新されるまで、READすることはできません。更新状況は、ログ・ファイルの /usr/local/inmsf/log/updateDB.log で確認することができます。いったん、トラフィック・ヒストリー・ファイルがバージョン3へ更新されると、それらを、再度Traffic Sentinel バージョン2で読むことはできません。もし、ロールバックを行う可能性がある場合は、更新処理を実施する前にトラフィック・ヒストリー・ファイルのバックアップを取得しなければなりません。

New features include:

"ヒストリー・エクスプローラー" ツールによるトラフィックヒストリーへのインタラクティブでグラフィカルなアクセス

新機能「ヒストリー・エクスプローラー」ツールを使用すると、トラフィック・ヒストリーの探査的分析が可能になります。たとえば、チャート内のバーをクリックすると、フィルターが追加される、あるいは、マウスでドラッグすると指定のインターバルへズームインします。一度、作成したいチャートを保持すると、クリックすることにより、スケジュール・レポート内のセクションとして、それを、定期的に実行させることが可能です。

トラフィック・ファクター

この新規ツールは、トラフィック・メニュー下に追加された強力な機能です。選択したトラフィックの特性付けを行う、Top-Sources, Top-Destinations, Top-Flows, Top-Protocolsのトレンド把握のかわりに、ファクター・ツールによって、確認したい全てのことが把握できます。少なくとも11以上の異なる観点からの分析が即時可能で、集約した最良の分析結果が提供されます。また、フィルターやドリルダウン・バーをクリックすると、サークルやトレンド・ツールにスイッチ・バックし、フォローアップします。

リアルタイム・チャートでのカスタム時間軸設定

リアルタイム・チャートの表示時間設定で一時間以上の設定が可能になりました。

新たにワイヤレス機能 "sFlow® Wireless standard(sFlow 802.11)"をサポート

sFlow® Wireless standard は、WiFi アクセスポイントやコントローラー内に実装しトラフィック・モニタリングを行うための仕様を拡張しました。もし、お手持ちのワイヤレス・デバイスがこの仕様をサポートしている場合、Air Interfaceに対して可視性が拡張され、おそらくもっとも脆弱性があり予期できないであろうこのネットワークのトラフィック・パターンをモニターすることができます。Air-Interfaceの輻輳は、低速で接続しているホストによって、簡単に発生します。このように、実際に利用可能な帯域幅は、たとえ通過するトラフィックが少なくても減少しています。低速なトラフィック・ソースや大量なトラフィック・ソースやワームのアクティビティの状況を把握しましょう。

IPv6 ゾーン・グループのサポート

ネットワーク上のホストが、IPv6を使用している場合、設定でIPv6 CIDRを設定すると、トラフィックが、どのゾーン・グループの属しているかを把握することが可能になりました。

トラフィック>ステータス ツール内でのカスタム・ポート・レベル表示

トラフィック > ステータス で、スイッチやルーターへドリルダウンした時、各インターフェースに対して見たいフィールドのみを示すようインターフェースのテーブルをカスタマイズすることが可能です。たとえば、ifIndex, ifSpeed, ifAlias, Hostname カラムのみを表示したい場合など。

パフォーマンスとスケーラビリティーの改善

Sentinel 3.0、顕著なパフォーマンスとスケーラビリティーの改善がなされました。それにより、データコレクションとデータクエリのタスクが改善しました。これらの処理向上は、特に、マルチコアサーバーやメモリを4GB以上搭載するサーバーにおいて顕著です。(超過RAMはオペレーティング・システムによって、ディスクキャッシング(トラフィック・ヒストリーデータの同時系列データに対する連続したクエリアクセス時ににパフォーマンスの向上)に使用されます。)