InMon Traffic Sentinel 6.0 のご紹介

InMon Traffic Sentinel 6.0がリリースされました(2012年9月)。保守契約ユーザ様は、無償でダウンロードしアップグレードしていただけます。

新機能:

  1. Traffic>TopNチャート、Traffic>Circlesチャートの強化
  2. Traffic>TopNチャート、Traffic>Circlesチャートのインタラクティブ・フィルタリング
  3. 自在にカスタマイズできるTraffic>TopNチャート
  4. アクセス、ソートが容易なインターフェース・カウンター・トレンド・チャート
  5. 集中型Ethernetストレージ(SCSI、FCoIP、FCoE、AoE)のモニタリング
  6. Java仮想マシン・パフォーマンスのモニタリング
  7. HTTPパフォーマンスのモニタリング
  8. Memcacheパフォーマンスのモニタリング
  9. TRILLのモニタリング
  10. スパニングツリーのモニタリング
  11. 仮想スイッチのモニタリング

Traffic>TopNチャート、Traffic>Circlesチャートの強化

リアルタイム・モニタリング用の新しいHTML5インターフェースにより、HTML5 互換ブラウザ上のチャートの表示が、これまで以上に早くなりました。Javaアプレットのサポートも必要ありません。Javaが必要無くなったことで、モバイル・プラットフォーム(スマートフォン、タブレットなど)上での表示も可能です。

注: ネットワーク・マップの表示には、これまで通り、Javaアプレットが必要です。

Traffic>TopNチャート、Traffic>Circlesチャートのインタラクティブ・フィルタリング

Top Nチャート、Circlesチャートでアイテムをクリックすると、Filter(フィルター)ボタン、Exclude(除外)ボタンのあるダイアログがポップアップ表示されます。これによって、Where(条件)フィルターが簡単に作れます。

自在にカスタマイズできるTraffic>TopNチャート

1ユーザーあたり、最大16点まで、カスタムTop Nチャートを作成できます。各カスタム・チャートには、複数のフロー・キーを含めることができ、また、ユーザーが定義した名前を割り当てることができます。

アクセス、ソートが容易なインターフェース・カウンター・トレンド・チャート

インターフェース・トレンド・チャートのテーブルはソートされ、同時に複数のインターフェースのトレンディング(傾向分析)が可能です。インターフェースは、ネットワーク・ロケーション、ifType、ifSpeedにより、フィルタリングできます。

集中型Ethernetストレージ(iSCSI、FCoIP、FCoE、AoE)のモニタリング

ネットワーク・ストレージ・プロトコルを深くデコーディングすることで、Traffic Sentinelは、スイッチからsFlowを用いてモニタリングされたiSCSI、FCoIP、FCoE、AoEトラフィックについて、ストレージ・オペレーション(例えばread/write)など、さらに詳細な情報を表示できます。

Java仮想マシン・パフォーマンスのモニタリング

新たに拡張されたsFlow standardでは、Java仮想マシンが、キー・パフォーマンス・メトリクス(ガーベジコレクション、ヒープメモリ、非ヒープメモリ、スレッド・・・)を提供します。jmx-sflow-agentは、同規格のフリーかつオープンソースによる実装になります。

HTTPパフォーマンスのモニタリング

新たに拡張されたsFlow standardでは、ウェブサーバー、ロードバランサー、その他のHTTPアウェアなエンティティが、パフォーマンス・メトリクス(トップURL、HTTPステータス、レスポンス・タイム・・・)をエクスポートできるようになりました。 これらは、 Apache, NGINX, Tomcat , node.js などの一般的なウェブサーバー用に、フリーかつオープンソースによる実装になります。

Traffic Sentinel 6.0は、ウェブサーバーのスレッショルディングやトレンディング、比較を行い、大規模なウェブサーバー・クラスターのパフォーマンスを検討するための包括的で、極めて拡張性に優れたツール・スイートです。HTTPパフォーマンスを、サーバーやネットワークのパフォーマンスに直接的に関連付けられるようにすることは、ネットワークやシステム、アプリケーションのパフォーマンス管理の一元化に向けた、さらには、自動化されたネットワーク・アウェアなデータセンター最適化に向けた、極めて重要なステップです。

Memcacheパフォーマンスのモニタリング

新たに拡張されたsFlow standardでは、Memcachedサーバーや、その他のmemchacheアウェアなエンティティが、パフォーマンス・メトリクス(top/missedキー、ステータス、レスポンス・タイム・・・)をエクスポートできるようになりました。Memcachedは、フリーかつオープンソースによる実装になります。

Traffic Sentinel 6.0には、新たなアプリケーション・モニタリング・ツール・セットの一環として、HTTPに加えて、Memcacheパフォーマンス・モニタリングが組み込まれています。

TRILLのモニタリング

Traffic Sentinel 6.0は、TRILLヘッダーをデコードして、TRILLリンク上のトラフィックをモニタリングします。また、ingress/egressブリッジ、TRILLオプション、Time-to-Liveなど、TRILL固有の属性についてもモニタリングします。

スパニングツリーのモニタリング

Traffic Sentinel 6.0は、スパニングツリー・プロトコルから得た情報をデコードし、表示します。ルート・ブリッジやユニキャスト・フラッディングが表示されます。

仮想スイッチのモニタリング

次期Microsoft Windows 2012 ServerのHyper-VのsFlow、Open vSwitch等各種仮想スイッチに実装されているsFlow/NetFlow、InMon製の仮想スイッチ用sFlowプローブであるVirtual Probe、および、ホストのパフォーマンスやフロー生成を実施するHost sFlowからのフローをモニタリングできます。

サポートについて

Sentinel6.0のリリースに伴い、旧バージョンのTraffic Server / Sentinel 1.0 & 2.0 & 3.0 & 4.0 のサポートは終了させていただきます。
また、Sentinel 5.0でのバグフィックスや機能強化も終了いたします。
Sentinel 5.0でのバグフィックスや機能強化の必要性が発生した場合は、Sentinel 6.0の最新リビジョンにて行います。