丸紅情報システムズ株式会社
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ギガスイッチ日本市場投入 -米パケットエンジンズ- <本格普及へ向け3機種>

ニュース
1998年06月25日
丸紅ソリューション株式会社

IEEEによるギガビットイーサネット*1規格標準化(IEEE*2802.3z)を6月末に控え、米国パケットエンジンズ社から対応製品3機種がリリースされた。パケットエンジンズは、もともとギガビットイーサネットアライアンス*3において、その技術開発にかかわり、ギガビットイーサネット製品を世界で初めて商品化したいわば先駆者的存在である。また、日本国内における販売代理店も2社から4社に増やし、営業力強化を図る。

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新製品のパワーレイルシリーズは、6月末にIEEEによる規格標準化が予定されているギガビットイーサネット技術を、企業ネットワークのバックボーンに導入することを狙って開発された。レイヤー3スイッチと呼ばれるルーティング*4機能をもったスイッチングハブ*5装置で、通常のルータ*6のようにCPUベースのソフトウェア処理と異なり、データのルーティング処理をASIC*7によりチップ化するため非常に高速な処理が可能となる。

最上位機種のパワーレイル5200は、52Gbpsのバンド幅を持ち、最大25のギガビットイーサネットポートまたは、240のファーストイーサネットポートをワイヤースピードでルーティング。現在製品化されている他社製の機種と比較し、最大規模のネットワークが構築可能である。また、データの属性を分析して、あらかじめ定義された設定に従い、転送の順序に優先順位をつけるポリシーベースのクオリティオブサービスや、アプリケーション別にさまざまなレベルで設定が可能なバーチャルLANもサポート。増大するデータトラフィックをきめ細かく管理する。価格はパワーレイル5200が標準構成(ギガビットポート/5ポート、イーサネットポート/80ポート)で1,990万円。

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バーナード・デインズ氏

米国のベンチャー企業であるパケットエンジンズ社(PACKET ENGINES,Inc. ワシントン州スポケーン市 社長:バーナード・デインズ/Bernard Daines氏)は、ギガビットイーサネットの開発メンバーの一人であるバーナード・デインズ氏により、1994年にカリフォルニア州ユニオンシティに設立され、1995年12月に現在のワシントン州スポケーン市に移転した。同氏は、以前100メガビットイーサーネット*8を開発したグランドジャンクションネットワークス社*9における設立スタッフでもあり、ギガビットイーサネットアライアンスでも中心的な役割を果たしている。業界では有名な人物である。

 

パケットエンジンズはギガビットイーサネットの技術を論理レベルより開発しており、技術スタッフの約半分がASIC開発者である。この高い技術力を背景に、IP*10(Intellectual Property)ビジネスも展開する。パケットエンジンズは、当初ギガビットイーサネット対応の製品を他社に先駆けて製品化した。これは、限定されたワークグループ向けのリピーターハブで、より高速なネットワークを必要としている環境内において、ギガビットイーサネットのパフォーマンスを活用可能とした(現在も販売中)。ここで培ったノウハウを今回の新製品にも反映させ、本格的なギガビットイーサネットの普及に臨む戦略である。

 

また、日本における販売体制も強化する。従来より販売代理店であったヒューコム、丸紅ソリューションに日立インフォメーションテクノロジー、NTT PCコミュニケーションズ2社が加わり、日本でのシェア拡大をめざす。

 

丸紅ソリューション株式会社 応用システム事業部 ネットワーク1部
東京都渋谷区東1-26-20 〒150-0011
TEL(03)5778-8621 FAX(03)5778-8629

<注釈について>
*1:1秒間に1ギガビットの速度でデータを高速転送するイーサネットの技術。
*2:Institute of Electrical and Electronics Engineers/米国電気電子技術者協会。電気・電子に関する各種規格の標準化や機関誌の発行を行っている組織
*3:関連の主要ベンダーが参加している、ギガビットイーサネットの開発と発展を目的とする組織
*4:コンピュータネットワーク上で、データの行き先(ルート、経路)を決定すること。
*5:ハブ装置が、接続している機器のMACアドレスを記憶しており、データの行き先に該当する機器にのみデータを転送する効率のいいデータ転送方法。ネットワークの基幹部分に用いられる。
*6:ネットワーク用中継装置
*7:ASIC:特定用途向けIC。例えば、ギガビットイーサネットもASICで供給される。
*8:1秒間に100メガビットの速度でデータを高速転送するイーサネットの技術。1995年にIEEE802.3uとして標準化された。現在の高速LANの主流。
*9:100メガイーサネットを開発した米国のベンチャー企業。1996年にシスコシステムズにより買収された。
*10:IPとは、Intellectual Propertyの略、再利用可能な設計リソースのことで、一般的にはLSI設計の際のHDLのソースコードや、レイアウト後のハードマクロ的なものをさす。それらを開発し、半導体メーカーなどに供給するビジネス。

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