ウェアラブルセンサーで人間情報モニタリング 健康情報を提供 WIN-HRとMSYS

ニュース
2010年01月15日
丸紅情報システムズ株式会社

丸紅情報システムズ株式会社(略称:MSYS/エムシス、本社:渋谷区渋谷3-12-18、代表取締役社長 小川 和夫)は、小型のセンサー機器と解析ソフトウェアで、人間の健康管理を行うシステムを開発しているWINヒューマン・レコーダー株式会社(略称:WIN-HR/ウィンエイチアール、本社:東京都千代田区有楽町1-12-1、代表取締役社長 板生 清氏)と販売代理店契約を締結し、同社が開発する健康管理システム「ヒューマンレコーダーシステム」の販売を開始します。

WIN-HRは、東京大学発のNPO法人「ウェアラブル環境情報ネット推進機構(略称WIN 2000年設立)が掲げる、「大学の知を社会に還元する」という目的を具現化する法人組織として、2008年8月に設立されました。WINは、センサーネットワーク技術を活用し、地球環境や人間の健康、人工物の故障予知などのシステム開発を掲げる研究開発型のNPO法人です。WINでは、2005年から事業推進部門社学連携グループの「ストレスマネージメント」と「バイタルケアネット」のプロジェクトとして、各種生体センサーを活用した生体情報の計測、収集や、評価解析ソフトウェアの開発などを行ってきました。約5年間の研究期間を経て、その成果を「ヒューマンレコーダーシステム」として、広く社会へ還元すべく、今回の協力体制を構築しました。
「ヒューマンレコーダーシステム」は、各種生体センサーで計測(センシング)した生体情報を、専用ソフトウェアで解析(プロセッシング)し、その結果に基づく対策への実行処理(アクチュエーション)を行う、生体情報管理システムの総称です。センサーの種類は、心電、心拍、脳波、加速度、体温、呼吸、脈波などさまざまな種類を想定しています。それぞれの計測データを分析し、健康状態を導き出すプログラム開発など、ソフトウェア技術にWIN-HRの先端技術が集約されています。

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今回の提携開始のあたり、最初のヒューマンレコーダーシステム「HRS-Ⅰ(エイチアールエスワン)」を発売します。HRS-Ⅰは、無線通信対応の小型センサー機器を胸部に一箇所直接貼り付けて、心電、体表温、3軸加速度(人の動き)を同時に計測し、専用ソフトウェアで健康状態を解析するシステムです。センサー機器は、厚さ5mm程度、30mm角、重さが7グラム程度、と小型、軽量で、手軽に装着し、違和感もほとんどありません。

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心電、体表温と3軸加速度の3種類のセンサーと、2.4ギガヘルツ周波数帯の無線通信機能を搭載しています。ボタン電池(CR2032タイプ)で、3~4日連続で稼動します。測定したデータは2.4ギガヘルツ周波数帯の無線通信でパソコンや携帯電話に送信することが可能です。また、測定したデータを機器内に蓄積するメモリータイプもあります。専用の解析ソフトウェアは、センサー機器で測定したデータを解析し、健康状態を評価するソフトウェアです。インターネット経由で遠隔地の人の状態を管理・監視することも実現可能です。一人暮らしの高齢者などを、遠隔地より見守るサービスなどを想定しています。

計測した心電図から、自律神経をモニタリングし、ストレスの状態や傾向を抽出したり、レム睡眠とノンレム睡眠の周期から睡眠の質を導き出したりすることができます。また、加速度センサーや体表温センサーにより、その際の体勢の変化、体表温の推移などをグラフ表示し、自律神経の状態と照合することができます。現在ウィンドウズパソコンで稼動しますが、サーバー配信型も開発中です。自律神経では、交感神経と副交感神経が拮抗し人の機能を制御しています。HRS-Ⅰでは、心電図から心拍周期を求め、その時間変化をグラフ化して心拍周期の“揺らぎ”を周波数解析することで、交感神経と副交感神経の活動を可視化する事が可能です。これにより、交感神経か副交感神経のどちらの活動が優位か、またその揺らぎの状態をリアルタイムで表示することができます。この活動のバランスにより、ストレス状態にあるかどうかや、ストレスの傾向を判断し、精神障害をはじめ、健康管理に活用することができます。さらに自律神経測定技術によって、人間の快適・不快状態を即座に判定することが可能です。現在、アロマや快眠、学習時のメンタル状態の把握などに適応可能と考え、それぞれに応じたソフトウェアを開発しました。HRS-Ⅰは、ソフトウェアをASP型で提供した場合で月額1万円から、センサー機器は一個当たり3万円からと、携帯電話と同程度の価格設定を想定しています。

丸紅情報システムズでは、ヒューマンレコーダーシステムを活用し、新たな健康管理サービスに取り組んだり、現在のサービスの質を向上したりすることに取組む事業者や法人向けに販売を行います。自社のデータセンターを運営しており、インターネット経由でソフトウェアを利用するクラウドコンピューティングの活用や、要望に応じたシステム、インフラ、ネットワークの構築など、最新のITを駆使し、顧客ニーズに応じたさまざまな方式で、ヒューマンレコーダーシステムのサービスをワンストップで提供します。また、丸紅情報システムズでは、メムス(MEMS/Micro Electro Mechanical System)の設計解析ソフトウェアを長年取り扱っており、最先端のメムスセンサーの開発現場に深く関わってきました。今後ヒューマンレコーダーシステムに組み込む、MEMS技術を活用した画期的なセンサーの開拓にも取組んでいきます。さらに、おサイフケータイ向けのフェリカリーダーライターなど、モバイルの周辺システム事業で実績があります。今後は、モバイルヘルケアと呼ばれる、携帯電話通信網を通じ健康情報を配信する分野へ参入し、ヒューマンレコーダーシステムの活用を推進します。発売から一年間での販売目標は約10億円、三年後には50億円をめざします。

【WINヒューマン・レコーダー株式会社について】
WINヒューマン・レコーダー株式会社は、研究開発型のNPO法人「ウェアラブル環境情報ネット推進機構(通称WIN)」で取組んでいる、人間情報センシングの研究開発を社会に還元すべく設立した企業です。人間が出すバイタルサインをセンサーで検知し、情報処理し、送信し、表示する、という人間情報センシングサービスが、今後大きなニーズを生みだします。昨年8月の設立以来、1年間で量産品の開発、解析結果の各種表示ソフト開発、マーケット調査を行ってきました。そしてついにNPO法人WINで開発した「ウェアラブルセンサーを用いた健康情報システム」を社会に還元し、研究の成果によって世の中に貢献する準備が整いました。当社の取り組みは、NPO法人が新たな事業を創出すること、すなわち社会起業に挑戦するという、かつてない試みです。
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【ウェアラブル環境情報ネット推進機構について】
WINは、マイクロマシン技術、マイクロセンサ技術、ネットワーク技術の融合により、動植物、人間、人工物に微小端末(ネイチャーインタフェイサ)を付け、ワイヤレスでその状態のセンシングを行う「ウェアラブル・インフォメーション・ネットワーク」のサービスを開発し、特に人間の健康・福祉の向上と環境の保全に貢献することを目的としています。ウェアラブル・インフォメーション・ネットワークに関する技術、製品、事業、市場等の社会システムの現状及び将来像についての調査研究・普及推進等を行うことによって、新たなインフォメーション・ネットワークの学問体系及び事業/企業の創成を図ることを目的とした特定非営利活動法人です
【丸紅情報システムズについて】
丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力、コンサルティングからシステム設計・構築、運用・保守サービスまでをワンストップで提供する総合力、そして、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術が私たちの強みです。エンタープライズソリューション、製造ソリューション、プラットフォーム&ネットワーク、データセンターを軸とするビジネスサービスの4つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。
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丸紅情報システムズ株式会社
プラットフォーム&ネットワーク事業本部 デジタルマーケティング営業部

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