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デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?掲載日:2019/07/23

最近あるきっかけで、ものづくりにおける「デジタルトランスフォーメーション(DX)」について学ぶ機会がありました。それは単なる「デジタル化」とは違うようで、3Dプリンティングの活用にも関係があるのですが、それはどのようなことかというと…

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリングソリューション技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

デジタルトランスフォーメーションとは?

今年は全国的に梅雨が長引いているようで、東京もすっきりしない天気が続いていて、先週開催された「人とくるまのテクノロジー展名古屋」に出展した時に駅から会場への道で少しだけ晴れ間があり、すごく久しぶりに陽の光を浴びて太陽のありがたさを感じました。でもまた暑くなれば太陽を恨めしく思うのでしょうから、人間は勝手なものですね。

さて、皆さんは「デジタルトランスフォーメーション(略称DX)」という言葉をご存知でしょうか?恥ずかしながら筆者は知らなかったのですが、先月から今月にかけて、とあるきっかけでものづくりにおけるデジタルトランスフォーメーション(以下DXと表記)について個人的に学ぶ機会を得ました。

調べるとDXにはいろいろな定義があるようで、かつすごく広い範囲の概念的な言葉の様ですが、総じていうと、人の生活やビジネスを情報技術(IT)により良くしたり、経営や仕組み全体を変えることで、それは単純にアナログであったものをデジタルにする「デジタル化」とは異なるという意味の様でした。

お読みいただいている方の中でもお詳しい方がたくさんいらっしゃると思いますので、そんな短期間で学べることではないとお叱りを受けることは承知の上で、今回学んで考えたことの一部をご紹介したいと思います。

 

ものづくり企業におけるDXの課題とは?

今回学んだ中では、これまで実際にものづくり企業で起きたケースを基に、この時当事者はなぜそうしたのか、自分が当事者だったらどうしたのか、今の自分の仕事に当てはめるとどうなのかを考えたり話し合ったりしたのですが、それを通じて感じたことをいくつか挙げたいと思います。

①プラットフォーマーになるか、ならずに利用するか、しないかの課題

最近ニュースでもGAFAという用語が良く聞かれ、それらは「IT業界のプラットフォーマー」と呼ばれることがあります。実は「プラットフォーマー」は「プラットフォームを作り提供する企業、人」の意味の和製英語とのことですが、とにかくいろいろなソフトウエアやビジネスの「土台」、パソコンで言えばOSがプラットフォームと言えます。どうもそのようなプラットフォームを作るのは欧米企業の方が得意の様ですが、プラットフォーマーになると膨大な情報が手に入り、強大な影響力を持つと同時に、誰でも簡単にまねして参入できないので、強い競争力を持つことが出来ます。日本のものづくり企業でも、「メーカー」から「プラットフォーマー」になることを目指す動きがある一方、なれる企業は限られ、多くは「プラットフォーム」を使う立場になるものの、「プラットフォーマーに主導権を握られるのでは?」「全てのデータを取られて利用されるのでは?」などの恐れから、使うことにも慎重な企業も多いようです。しかし既存プラットフォームを使わず自前で開発や事業を行うことにもリスクがあり、プラットフォーマーになるか、それを利用するか、しないかの選択が直近の課題になっているようです。

②DXを取り入れるのか、しばらく待つのかの課

IoTやAIも聞かない日がないくらいですが、世界的な流れとしても、ものづくりビジネスにおいてデジタルを使わない選択肢はそう多く残されていないと思います。今回学んだケースで、DXで先行しているとされる欧米有名企業でも、内情はDXを取り入れるかどうかでかなり経営者や現場の抵抗があったり、また失敗もあり、日本の企業とも大きな違いは無いように感じました。ただやはり特に日本企業ではDXにより「変わる」ことそのものへの抵抗感が強かったり、具体的な利益が数値化できないことでDXの活用には慎重な一方、市場のグローバル化や市場変化の速さによる海外企業との競争力を考えると、近々に検討すべき課題の一つと感じました。

 

DXについての課題解決のヒント

上で述べた課題は簡単に解決するものではありませんが、先行してDXを活用し、市場競争力を増したり、新しいビジネス開発に成功した企業の例から、いくつか共通したヒントがあるように感じました。

①DXに関する技術、ツールの動向の情報は常に集め、どうなるかの予測精度を高める

DXに関する技術やツールは、通信、ハードウエア、ソフトウエアなど幅広いですが、DXをいつ、どのように取り入れるかの判断において、現状はもとより、近い将来どうなるかの予測精度を高めることが成功の確率も高めたようです。もちろん技術の変化だけではなく、顧客、またはこれから入ってくる社員もデジタルを使いこなす人が増えてきます。例として通信の5Gは間違いなく使われるようになりますが、そうなったときに何が起きるかを予測するなどして、先に手を打つことが成功につながるようです。

②トップがDXを理解し、トップが推進する

経済産業省が6月に公開した2019年度版ものづくり白書を読んで、筆者なりに解釈したことを表したものが下の図になります。

 

例えばこれから熟練技能者が多く退職し、若年労働人口は減り、補うために外国人労働者が増える、ロボットの活用が増えるなどこれから起こる変化にどう対応するかは、「課題」と考えがちですが、デジタルの力を使い、現場が再構築や技能継承を進めるとともに、経営側はデジタルを使いこなせる人材育成をして、現場の再構築を実現することで、「課題」を「強み」に変えるという考え方の提案があります。しかし、これらは1つの部署だけでは変革は難しく、組織横断で行うべきことなので、やはり大事なのは企業のトップがデジタルトランスフォーメーションについて理解し、変革を率先し、狙いと得られる利益を関係者と共有していくことが、海外の過去の事例でも成功のポイントになっていたようです。

3Dプリンティングもデジタルトランスフォーメーションに役立つツールの一つなので、まず正しく、また今後どうなっていくかを知っていただく様、我々も務めていきたいと思います。

お知らせ

今回はデジタルトランスフォーメーションについてお伝えしました。デジタルツールや国内外のトレンドを知っていただく機会の一つとして、筆者は様々な場所で出来るだけ多く講演するようにしています。

先回もお知らせし、開催間近ですが直前まで参加申し込みが出来る下記のウエビナー(ライブ配信型ウエブセミナー)をご案内します。ソリッドワークス・ジャパン株式会社様と株式会社ストラタシス・ジャパン様との共催で、筆者も午前、午後に講演をする予定です。

今の3Dプリンターは「製造」でこそ活用できる

詳細はこちらをご覧ください。

【開催日時】

①7/25(木)10:00~11:30 この回の申し込みはこちらへ
②7/25(木)15:00~16:30 この回の申し込みはこちらへ
※①、②は同じ内容になります。いずれかご都合のよろしい方にお申し込みください。

また、滋賀県工業技術総合センター様の下記セミナーでも講演致しますので、お近くの方はぜひご参加をご検討ください。

「最新の3Dプリンターで何が出来るのか?」

日時:令和元年 8月6日(火) 14:00 ~ 17:00
場所:滋賀県工業技術総合センター2F 大研修室

詳細、参加申し込みは下記をご覧ください。

https://www.shiga-irc.go.jp/info/news/3dseminar_20190806/

9月、10月にもいくつかの場所で講演をする予定ですので、近くなったらあらためてお知らせします。

最後に、こちらのコラムでお伝えしましたが、3Dプリンターを活用され、小型ロケットの研究、実験をされている神奈川大学 高野研究室が、下町ボブスレーとの連携で開発されたハイブリッドロケットの打ち上げを実験を行われ、高度日本記録にも挑戦されるそうです。記録更新が出来ることを願っております。

https://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_18887.html

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