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急な課題解決に3Dプリンティングをどう使うか?掲載日:2020/04/01

4月となり新しい会計年度を迎えました。しかし新型コロナウイルスの世界的な感染拡大はまだ広がっています。特に欧米で医療現場で使うものが急に不足しており、それを改善解決するために3Dプリンティングを使うニュースが多数報道されています。それらは…

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリングソリューション技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

3Dプリンティングによる新型コロナウイルス対応のニュース

先回のコラムでも一部お伝えしたとおり、世界各地でまだ感染拡大が続く新型コロナウイルスによる様々な問題、特に医療現場で使われる機器や用具の不足は特に欧米で急に生じた課題ですが、それらを少しでも改善するために3Dプリンティングを活用するニュースが数多く発信されています。

まずStratasysはアメリカを中心に2つの活動を始めました。

①Stratasysグループの3Dプリントサービス会社にてフルフェイスシールドフレームをFDMで生産 まず1週間で5000個を目標に

https://www.stratasys.com/covid-19

下の写真のようなフェイスシールドのフレーム(グレーの部分)をFDMで造形するものですが、Stratasysグループのアメリカ国内のプリントサービス企業が行っています。

②「CoVent-19チャレンジ」を支援 今後不足が予想される人工呼吸器を8週間で開発するオープンプロジェクト

https://www.coventchallenge.com/the-challenge

他社でも例えばアメリカのInterProという3Dプリンティングサービス会社は1台の人工呼吸器を最大8名の患者に使うことができるようにするアダプターを開発、使用テストに成功し製造するとともに3次元データをウエブサイトから配布しています。

https://interpromodels.com/

3Dプリンティング実用技術研究組織AmericaMakesでは、医療現場の方から必要なもののリクエストを受け付け、3次元設計が出来る、3Dプリントができるメンバーとのマッチングを行い、かつFDA(アメリカ食品医薬局)と連携し、緊急的に使うものとしての安全認証をすぐにできる仕組みをつくり、レポジトリサイトを立ち上げています。

日本では国立病院機構新潟病院石北医師と広島大学トランスレーショナルリサーチセンター准教授の木阪智彦医師らによるプロジェクトが報道され、コンプレッサーや足踏みポンプからの送気管に取り付けて人工呼吸器として機能する装置を3Dプリント(基本はFDMとABS樹脂)で作る前提で発明設計されており、3Dプリンターで製造するのための3次元データを無償提供し共同研究、各国の規制当局が設定している認証基準を達成して早く使えるようにし、現在全世界で必要とされる救命活動の支援を行うことが目的とのことです。

3月27日 プレスリリース

https://niigata.hosp.go.jp/news/pdf/20200327.pdf

これらの動きは3Dプリンティングの特長である、まずすぐに必要なものを少量すぐ作れる、運ばずに使う場所の近くで作れるだけでなく、設計が速くでき、データをすぐに拡散できることを活かしたものであり、このような活用が少しでも役立てば良いと思います。

多くの方々が仕事でも個人の生活でも様々な問題や不便に直面されている中、お読みいただいた皆様には感謝致しますとともに、前述のような例は平時に戻ってからも急な課題に対して3Dプリンティングを使う方法としての参考になると考え、記録の意味でも今回のコラムで取り上げました。

まだこの先どうなるかが見えない状況が続きますが、皆様におかれましてもまずはどうぞご安全に。

 

 

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