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「ニューノーマル」に3Dプリンティングは役立つ?掲載日:2020/06/03

新型コロナウイルスの影響で、新しい生活様式=「ニューノーマル」が生活にも仕事にも求められています。いままでの普通が変わる世の中で、3Dプリンティングがどのように使われていくのか、先日のオンラインカンファレンスでも話題になりました。それはどのようなことかというと…

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリングソリューション技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

「ニューノーマル」で変わること

先週新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全国で解除されました。報道でも実感でも、外出される人の数は増えていますが、まだ医療現場をはじめ厳しい状況にある方も多くいらっしゃると思いますし、他国の例を見ても次の波は来ると考えた方が良いでしょう。筆者も在宅勤務を続けていますが、必要に応じて出勤や外出をしていくつもりです。ただ、仕事も生活も「元に戻す」のではなく、しばらくは感染防止のための「新しい生活様式」に変えていくことが求められ、それは感染のリスクが減ったとしても定着して「普通」になっていくとも言われており、英語圏ではそれを「ニューノーマル(新たな普通)」と呼んでいるそうです。

前回のコラムでもお知らせし、参加された方もいらっしゃると思いますが、4月の第1回に続き3Dプリンティングに関する総合的なオンラインカンファレンス「Additive Manufacturing Online Conference in Japan(主催:Link3D 協力:tct-Japan)」の第2回目が2020年5月29日に開催されました。

第1回目に対するご意見、ご要望や主催側の反省を活かし、2回目は午後だけ、3つの講演とディスカッションの構成でした。
プログラムとライブ配信動画、一部講演資料は下記のサイトからご覧いただくことが出来ます。

https://go.link3d.co/jamm2

弊社丸紅情報システムズ株式会社で営業を担当している舛岡明日香からも「AM業界のつながり構築、そしてオープンイノベーション」というテーマで、アメリカ駐在の時に実感した「オープンイノベーション」の概要と日本での必要性、3Dプリンティングに関わってる女性を中心とした団体「Women in 3Dprinting」の紹介と「つながり」の効果や必要性について、「ニューノーマル」で変わることなどをお伝えしました。

今回も講演や参加の方との自由時間での会話などから多くを学び、新しい「つながり」を得ることが出来、有意義でした。

筆者も参加した最後の講演者を交えたディスカッションでも、ご講演をされた株式会社JMC、代表取締役社長兼CEO 渡邊 大知様からも、「ニューノーマル」になっていくことで、ものづくりや3Dプリンティングの使われ方がどう変わるかという質問に対し、「今後3Dプリンティングの優位性が増すと思っている。製品開発設計は止められない前提で、設計者が1か所に集まって検討、CADで設計することが難しい場合、それぞれが別の場所で3Dプリント試作品を持ちながらオンラインで打ち合わせるような動きが既に出てきている」という内容のご見解を述べられました。

もちろん実際どうなっていくかは誰にもわかりませんが、良くも悪くも「変わる」ことは間違いないでしょうし、それを恐れたり拒んだりするより、「元に戻る」より良くなる方法を探し、受け入れていく方が良いのではないでしょうか?

第3回も6月26日(金)開催を計画されているとのことですので、決まれば改めてお知らせします。

海外の「ニューノーマル」なサービスを試してみました

新型コロナウイルス感染拡大が起きて以降、日本でも世界各地でもフェイスシールドフレームやマスクを含めた必要なものを3Dプリンティングで作る事例、正に「オープンイノベーション」が効果を発揮した事例が多数起こり、まだ進行しています。

その中で最近筆者が知った海外の例で、これからのものづくり、ビジネス、3Dプリンティングの活用のヒントになり、また海外のソフトウエア開発力とビジネス化の速さに驚いて、早速試してみた結果をご紹介します。

アメリカのBellus3D社が新型コロナウイルス対策のために提供しているサービスは、スマートフォンの無料アプリで自分の顔を撮影するだけで自動的に数秒で3Dデータを作り、そこから不織布のマスクを顔に沿わせて、空気の入る隙間を極力なくすための「枠(マスクフィッター)」を自動設計し、3DプリントできるSTLファイルを無料、もしくは名前の刻印やマスクが口に付かないガード付きの有料オプションで「データのみ」を提供しています。そのSTLファイルから自分の3Dプリンターか近くの3Dプリントサービスを使って作るというものです。(このサービスは弊社に関係なく、試したのも筆者の個人的なことで、皆様に利用をお勧めするものではなく、各自のご判断によってご利用いただくことを予めご承知おきください。)

説明動画を含め、詳しくは下記サイトをご覧ください。

https://www.bellus3d.com/solutions/facemask

お見苦しいと思いますが、筆者が試した結果のスクリーンショットは下記のとおりです。実際操作も簡単で、短時間で、結果も予想以上に高品質で驚きました。

スマホアプリ上では指でスワイプしてぐるぐる回してみることが出来、このマスクフィルターのSTLファイルはメールなどにより入手できました。このようなものです。

形状に問題はなく、実はまだ3Dプリントできていないのですが、FDMによるPLA材料で機能するとのことですし、他の工法や材料でも作ったユーザーの動画も公開されているので、近々作ってみたいと思います。

このマスクフィッターが良いかどうかは別にして、これまでも3Dプリンティングの生む価値にひとつとして「マスカスタマイゼーション(大量の個別製品製造)」は広く知られていますが、これは正にそれの実現ですし、人が動かず、データやモノが動いて価値を生む「ニューノーマル」なビジネスの形ではないでしょうか。また成功のカギは3Dプリンターより「人のアイデア」と「データの作りかた」にあることを改めて気づかされました。

Bellus3D社は、オープンイノベーションの発祥の地であるシリコンバレーにあり、このようなサービスやビジネスはその象徴だと思います。このようなことが「ニューノーマル」の世界で求められ、これからも、日本からも生まれてくる中で、3Dプリンティングが役立つこともあるのではないでしょうか?

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