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Desktop Metalの事例ウエビナーからわかることは?掲載日:2020/08/04

日本国内でも急速に増えて一般化してきたウエビナーですが、海外でも以前より増えています。Desktop Metal社もウエビナーを多数行っている企業の一つですが、先日のウエビナーで活用事例がずいぶん増えていることを知りました。それはどのような事例かというと…

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリングソリューション技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

ウエビナーが増えて、もはや「普通」に

新型コロナウイルス感染は再び感染者増加の傾向にある中、気象も豪雨、猛暑と次々起こり、「いままでとは違う夏」を世界の多くの人が迎えています。これからの秋も冬もまた違う暮らし方、働き方にならざるを得ないでしょう。そのような中、仕事で大きく変わったことのひとつとして、ウエビナー(インターネットによるセミナー、広告宣伝)が多くの産業でも、3Dプリンティング関連でも、急速に増えたことが挙げられます。海外でも同じで、月を追うごとに開催案内のメールが増えているようで、もはや情報伝達のひとつとして「普通」になった感があります。

特に弊社丸紅情報システムズ株式会社が正規販売代理店となっているアメリカの3DプリンターメーカーDesktop Metal社は最近では週9本のウエビナーを開催し、3Dプリンターメーカーの中でも多数のウエビナーを提供している企業のひとつだと思います。

日本からは時差もあり、録画で見ることも多いのですが、先日のウエビナーでユーザーの活用事例を紹介する回があり、いろいろな産業で様々な用途に使われていることを改めて知りました。

先回のコラムでも燃焼機器メーカーでの事例を紹介しましたが、産業ごとの事例の概要と、興味深い個別の事例についてお伝えしたいと思います。

Desktop Metal 産業分野ごとの活用事例

ここでは個々の詳しい説明は省きますが、どのような分野で、どのような部品が作られたかの全体像をお伝えします。

自動車・輸送機関連

エンジン部品、シフトノブ、ダンパーピストン、レストア用サーモスタットハウジング、クランクシャフトギア、ウォータポンプインペラ、エンジンマウントブラケット など

消費者向け製品関連

ゴルフパターヘッド、水栓部品、ギター部品、装飾部品、宝飾品 など

機械関連

特殊歯車(従来分割加工を一体化)、ハウジング など

重工関連

ギア、配管部品、インペラー、スワラー、ハウジング、熱交換部品、アトマイザー など

製造治工具関連

ドリルガイド、ロボットグリッパー部品、チャッキング部品、検査治具部品、固定治具部品 など

成形型関連

樹脂射出成形型部品(3次元冷却水管)、金属ダイキャスト型部品、コイニング加工治具、押出成形ダイ、プレス刻印ダイ など

相反する課題解決の事例

活用事例はそれぞれに既存品の課題と3Dプリンティングが改善解決したことは異なりますが、特に金額的な利益が大きくなるのは、その部品単品のQCD(品質と機能、製造コスト、製造時間)の改善より、その部品が使われるシステムとして、「相反する課題」の解決により性能、価値が上がるケースです。その例として2つ紹介します。

①シェイカーフック

これはナッツ類やオリーブの枝を振動させ、実を傷つけずに効率よく落として収穫するための、人が肩に下げて使う農機具の先端部品です。振幅62mm、毎分2000回の振動を枝に伝える部品ですが、既存のアルミ製部品に対し、強度は上げ、重量は増やさないという「相反する課題」改善のため、コンピュータシミュレーションによる最適形状を設計し、これを製造するためにDesktop Metal Studioシステムで作り、実験実証(以下動画 音あり)したそうです。

②熱交換部品

これはある装置の熱交換(冷却)部品です。部品の大きさ、必要スペースは出来る限り小さく、かつ冷却効率を上げるという「相反する課題」に対して、Studioシステムのメーカー材料のひとつで、熱伝導率の高い工業用純銅(北米でテスト販売中、今後日本発売予定)を使い、かつ切削や型成形では難しい円筒内側にもフィンを増やし表面積を上げるとともに、らせん状の冷却水管を内部に設計することで改善した例です。

これら2つの事例と全く同じ、もしくは近い部品を作られている方はほぼいないと思われますが、考え方の2つのポイントは3Dプリンティングの有効活用の参考になると思います。

・システム全体の性能・効率・使いやすさを上げることが出来る部品の「相反する課題」を見つける

・材料と機能優先設計形状の組み合わせで改善解決する

・特に「静荷重」より「慣性力」「振動」「流れ」「熱」に関係する部品に使うと大きな効果が得られる可能性がある

ウエビナーはもちろんいいことばかりではありませんが、効率よく、タイムリーに、場合にっては双方向対話で多くの情報を得られる方法として、今後も「普通に」活用するのが良いのではないでしょうか?

 

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