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3Dプリンティング市場のけん引役が変わる?掲載日:2022/04/06

2022年も3か月が過ぎ、日本は新年度を迎えました。世界でも国内でも様々な変化がある中、3Dプリンティング市場をけん引する産業にも変化の兆しがあります。それはどのようなことかというと…

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリング技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

新年度がはじまりました

2022年も早いもので4分の1が 過ぎました。この3か月は昨年以上に世界で、日本で、大きな出来事が次々と起き、石油の価格も上がり、小麦も電気も足りなくなり、円が安くなりとドミノ倒しのような変化の3か月でした。その中で、変わらず毎年開催されて59回目となった歴史ある「宣伝会議賞」の贈賞式が3月10日に開催され、昨年同様グランプリを含む3名の受賞者に、Stratasys PolyJetプリンターJ850 Primeで製作したトロフィーが送られました。今年の作品も、社会や経済、テクノロジーの変化をうまくとらえた受賞作が多かったように思います。(トロフィーが作られた経緯はこちらをご参照ください)

そして日本は新年度が始まりましたが、成人が18歳からになったり、東証新区分移行をはじめ、変わることがまだまだ続きます。それに逆らうわけではありませんが、このコラムは変わらず、毎年新年度1回目は、会社の隣の戸山公園の桜の写真から始めたいと思います。

桜も変化を先取りしたのか、今年は咲くのが早く4月には散ってしまいそうだったので、実は3月末に撮影しました。別の木では幹の途中からの新しい枝にも花が咲いていました。

3Dプリンティング産業も30歳代と成木と言っても良いと思いますが、このようにまだまだ新しい芽が出て、花を咲かせる樹だというのが今回の話題です。

新年度初日の4月1日に、「やわらか3D共創コンソーシアム」4周年記念シンポジウムがオンラインで開催され、多数の貴重な講演を聞かせていただきました。山形大学 古川英光教授が創立、会長として推進されていますが、3Dプリンターを道具のひとつとして、様々な新材料研究が実際のものづくりに使われるまで「30年」と言われてきたのを「3か月」にすることを目指し、正に産学官協働で活発に活動をされています。

その中で、5つの研究部会からのご講演がありましたが、それは「食品」「医療」「ゲル」「モビリティ(構造)」「ロボット」で、これらの用途分野は、これからの3Dプリンティング市場の新しいけん引役になる分野だと思います。加えて、今回アメリカから講演された曽野 正之 様(CLOUDS Architecture Office)のご講演では、NASAの火星基地設計コンペで優勝され共同研究を進められている、火星で人が住む家を自走式3Dプリンターによる氷の壁で作るという話、また日本で24時間で作る住宅の開発販売を目指すセレンディクス「Sphere」のデザインについて大変興味深い話を伺い、世界各地で急速に実用化が進んでいる「建築」も新たなけん引役になると思いました。

これらから分かることは、3Dプリンティングは他の工法と違う点として、カタチだけでなく新たな素形材も作る道具であること、またこれまでは既に使われていた材料、またはそれに近づける材料でカタチを作る技術研究開発、用途開発が主流でしたが、これからは新しい材料をものづくりに使うための道具と使い方が市場のけん引役に加わるということです。既に起こりつつある例は、昔は限られた種類、使い方であった紫外線硬化樹脂の強さ、柔らかさ、耐熱性、難燃性、生体親和性などの性能が向上し、それを速くカタチにする装置が増え、多くの実用部品が作られるようになっていることです。Stratasys OriginOneもその装置のひとつです。

自動車産業もけん引役に?

これまで3Dプリンティングが多く使われてきた産業は「航空宇宙(軍需含む)」「医療(模型、術具、歯科含む)」「教育研究」などでしたが、「自動車」もこれから(ようやく?)市場のけん引役に加わるいうニュースが最近ありました。

tct Japan
http://tctmagazine.jp/tct/tct-news/tct-biz-market/46093/

内容はお読みいただくとして、自動車の電動化という変化が新たな部品の要求を生み、欧州が先行し、アジア太平洋地域へ広がることはあり得る予測だと思います。

偶然かもしれませんが、アメリカの非営利団体Additive Manufacturing Users Group, Inc.が毎年この時期に開催していて、筆者も2012~2019年まで毎年参加していたAMUGカンファレンスの今年の基調講演者は、Divergent 3D社とFord社の自動車産業の2名であることも、上記の兆しかもしれません。

日本ではどうなっていくかはまだわかりませんが、多くの自動車産業企業が集まっている中京地区で下記展示会が開催され、弊社も出展します。

名古屋ものづくりワールド 設計・製造ソリューション展
開催日時: 2022年04月13日(水) ~ 2022年04月15日(金)
10:00 ~ 17:00
会場:ポートメッセなごや
丸紅情報システムズ株式会社 ブース番号:7-14

ぜひご来場ください。

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