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「革新的将来宇宙輸送プログラム」の挑戦とは?掲載日:2022/07/21

2022年7月19日に一般社団法人日本AM協会 設立記念オープニングセミナー「AMが目指す姿と技術」がオンラインで開催され、筆者も参加しました。その中で、JAXA様から「革新的将来宇宙輸送プログラム」とAMに関する情報提供要請募集の案内がありました。それは

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリング技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

日本AM協会 設立記念オープニングセミナー「AMが目指す姿と技術」

新型コロナウイルスは第7波と言われる全国的な感染増加傾向にあり、ウイルスは感染しやすいように次々と形を変え、それを自然界の不思議と言えばそれまでですが、人間にはわからない、わかっても思うようにできないことが多いことに改めて気づかされます。

先日ニュースでこれまでに撮影できた最も地球から遠い星の映像を見ましたが、宇宙の世界もわからないことだらけで、だからこそ知りたいというエネルギーが多くの人間を動かすのかもしれません。

2022年7月19日に、弊社丸紅情報システムズ株式会社も賛助会員である、一般社団法人日本AM協会 設立記念オープニングセミナー「AMが目指す姿と技術」がオンラインで開催され、筆者も参加しました。その中で、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)様から「革新的将来宇宙輸送プログラム」とAMに関する情報提供要請(RFI)、研究提案募集(RFP)の案内がありました。この募集についての詳細や応募のための情報は下記ウエブサイトをご覧ください。

https://www.kenkai.jaxa.jp/research/kakushinyusou/request.html

「革新的将来宇宙輸送プログラム」は、今後世界的に発展する宇宙輸送市場において日本も競争力のある輸送システムを開発するために文部科学省が作成したロードマップを実現するため、JAXAが宇宙産業・非宇宙産業を問わず、幅広い産学官の実施主体と協力して速い開発を進める施策であり、今回の募集もその一環と理解しています。

「革新的将来宇宙輸送プログラム」の挑戦

実はこの情報提供要請(RFI)、研究提案募集(RFP)は2021年7月から第1回、第2回が既に行われ、もちろん3Dプリンティング以外の技術テーマがたくさんある中で、既に3Dプリンティングによる研究が進められているものもあるそうで、募集テーマも更新されながら情報提供募集は通年行われ、特に今回第3回研究提案募集のテーマの中にはロケット製造にかかわる「AM/複合材一体成型・検査技術」があり、それはプリンターや材料に限らず、設計技術(DfAM)や品質管理、二次加工も含まれます。

JAXAの方のオンライン講演の中で、以下のような参考になる解説がありました。

・既に金属PBFによる製造の噴射器が実用されていて、その利点は製造において従来に対し人手がかからないこと

・樹脂も二次構造部品などで対象となり、部品によるがロケット部品の特殊性の例として難燃性より高温と低温耐性、30分から60分間の放射線耐性、振動耐性などが求められる。ただし、要求仕様や要求品質は上からの一方通行ではなく、検討によりシステム全体で要求緩和の可能性もある一方通行ではない

もちろん様々な面で、実用部品を3Dプリンティングで作ることはかなり大きな「挑戦」であることは間違いありませんが、このような協働の仕組みは必要であり、ロケット製造に限らず今後日本での3Dプリンティング活用を大きく前進させることと、期待しています。

一方、ご存じの方も多いと思いますが、とくにアメリカではロケット製造、打ち上げをビジネスにしている会社が複数あり、その中のひとつULA(United Launch Alliance)社はStratasys社と共同で、試作だけでなく、製造に使う治工具から、実際にフライトする部品までをFDMとUltem9085樹脂で製造した例を公表しています。筆者も海外で実際の部品を見たことがあります。

下記ページの下の方でクリックすると見られる動画には、正にJAXAの方がおっしゃっていた振動や低温の評価試験シーンも瞬間ですが映っていました。

https://www.stratasys.com/en/industries-and-applications/3d-printing-industries/aerospace

一方、今回の募集では、情報提供したからと言って自社で研究開発製造を請け負わなければならないとかはなく、また共同研究をした際の知的財産や費用負担についても企業の事情に配慮された仕組みも用意されているようなので、ハードルを下げる工夫がされている一方、個人的な懸念ですが、応募は法人または個人となっていることで、1社単独では応募が難しいケースもあるのでは?複数連携であればという応募にも対応していただければ更に応募しやすいのでは?と思いました。それでも、宇宙輸送産業は成長市場であり、これまで培った人材、技術の上に3Dプリンティングを加えることで、新ビジネスへの挑戦のきっかけに応募される製造企業が多くあることを期待しますし、もし弊社で支援できることがあれば、まずはご相談いただければと思います。

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