アプリケーション / 屋外用環境モニタリング

日本市場向け屋外用環境モニタリングのための自己発電型長距離無線センサーシステム

エネルギーハーベスティング無線技術で世界的リーダーであるEnOceanは、農業用途、河川の水位レベル測定など様々な環境モニタリング向けにEnOceanブランドとしてメンテナンスフリーの超低消費電力の長距離無線システムを日本市場に供給開始しました。
上記アプリケーションのセンサーシステムは、異常な天候でも問題なく動作する必要があります。EnOceanのエネルギーハーベスティング長距離無線センサーシステムには過酷な条件でも耐え得るアルミニウムダイキャスト製ハウジングの自己発電型無線センサー・トランシーバー(EMOS 200LH)とゲートウェイ・トランシーバー(EMOT 200LH)から構成されています。この長距離無線ソリューションのセンサー・トランシーバーには、EnOceanが定義したジェネリックインターフェイスと呼ばれるインターフェイスがあり、各種センサーあるいは様々なセンサーを組み合わせて接続を行う際、センサー・トランシーバーのソフトウェアのアップデートは必要ありません。現在までに11種類のジェネリックインターフェイス対応のセンサーが準備されています。

EnOceanのエネルギーハーベスティング長距離無線センサーソリューションは、大雨、凍結、強風、直射日光など厳しい条件が要求される農業分野で既に採用され稼動しています。農業分野での使用の他には雨や海水に直接さらされるビルなどの建物や橋梁の監視、河川や海岸での水位計測、化学プラントのタンクの温度や流量の測定、駐車場の入口・出口の管理、および距離と水温などの測定といったさまざまな海洋アプリケーションも含まれます。

屋外用環境モニタリング向け自己発電型長距離無線センサーシステム

耐候性の高いアルミニウムダイキャスト製ハウジングのEMOS 200LHおよびEMOT 200LH

センサー・トランシーバーEMOS 200LHは、3つのM16インターフェースを備えた堅牢で耐候性の高いハウジングに収納されています。 2つのインタフェースは外部センサーの接続に使用され、3つ目のインターフェースは個々のコンフィグレーションとソフトウェアの更新を可能にします。 内蔵の太陽電池により完全なメンテナンスフリーの永続的な動作が可能です。各センサーへの電力供給以外に定義された時間内にセンサーからのデータの収集を行い、数キロメートル以上の無線送信を行います。 ゲートウェイ・トランシーバーEMOT 200LHは、同じハウジングを使用していますが、太陽電池用のウィンドウがありません。M16のインターフェースを介して電源供給され使用される設計となっています。 また、このインターフェースにより、データをクラウドに転送することも可能になります。

EMOS 200LHとEMOT 200LHは、頑丈で耐水性が高く10年以上の使用が可能です。 アルミニウダイキャスト製ハウジングは、優れた耐温度性、耐湿性、防水性、耐光性、耐塵性を備えています。

センサーポートフォリオの拡大

EnOceanの長距離無線ソリューションには、センサー・トランシーバーとゲートウェイ・トランシーバー、温度湿度センサー(ESO-A)、土中水分センサー(ESO-H)、土中温度センサー(ESO-T)および照明センサー(ESO-I)があります。この他、人間(及び動物)検知用の人感センサー(ESO-O)、距離測定や物体検知用の超音波センサー(ESO-P)、穀温計(ESO-R)、タンク内の液体温度測定用センサー(ESO-S)などのセンサーが今までに準備されています。これらのセンサーは、丈夫で屋外用途向けのM16インターフェイスのプラグを有するケーブルを介してEMOS 200LHに接続されます。各種センサー及びいろいろなセンサーと組み合わせてEMOS 200LHに接続する都度、EMOS 200LHのソフトウェア更新が必要ないように開発されたのが、ジェネリックインターフェイスです。また、ビニールハウスや温室用の二酸化炭素センサー(ESO-C)とビル・支柱などのインフラの傾き角を計測できる傾斜センサー(ESO-N)などのセンサーも開発し、現在フィールド試験中です。

ユニークな利点

  • エネルギーの節約

    ドルフィン製品の利用によりエネルギー消費を節減できます。

  • コスト削減

    自己発電型無線ソリューションは設置導入及び維持管理コストの節減につながります。

  • 短時間で行え柔軟性に
    富んだ設置導入

    メンテナンスフリー無線システムは短時間での設置導入と容易な設定が可能です。