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東松山医師会病院 導入事例

東松山医師会病院

AEP NSP

SGA/NSPはSSL-VPN方式を使用したアプライアンスです。外部パソコンからのアクセスは、WEBブラウザを通して社内サーバに接続しますので、専用ソフトウェアの設定の必要がなく、アクセス側のファイアウォールの変更も不要です。そしてSGA/NSPは、組み合わせ自在の3つのアクセス機能、レルム認証システムなどの機能により、インターネットカフェなどのような所からでも、サーバ上の全アプリケーションに対してのアクセスを実現しつつ、高レベルのセキュアな環境を維持します。


MSOLOCKについて

IT環境最大の課題、セキュリティの確立にデファクトスタンダードで応えるソリューションが『MSOLOCK』です。USB認証キーiKeyと自社開発専用認識ソフトウェアにより、iKeyをUSBポートに挿すだけの簡単な操作で認証を実行。PCやサーバ、ネットワークへのログイン認証からファイルの暗号化など、スタンドアローンからエンタープライズまでをカバーする高度なセキュリティ環境の構築にスケーラブルに低コストで対応。確実に導入できるオールインワンパッケージでMSOLが提供します。

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専門は検査技師だが、東松山医師会病院にてシステム構築にかかわったのを機にITにのめり込み、今や医師会の「IT ご意見番」。全国医師会のセミナーの際は、後日セミナーの内容がレビューできるように「Video on Demand」システムを独自に開発したりとその腕はまさにプロ並み。IT化を図るときは「動くのだろうか」と眠れないことも多いが、「失敗を恐れずそれ を楽しむ」姿勢で積極的に取り組んでいる。通勤時は電車の中でIT系の雑誌を読むなど日々の研鑽も怠らない。

【趣味】
釣り。「ヨーロッパ風釣堀」のホームページを制作したきっかけでITにのめり込む。
以前は水槽5,6個に熱帯魚を飼っており、エンゼルフィッシュが一度に500匹も生まれてしまい驚愕した過去も持つ。

利便性、効率性。どの企業でもこうした問題を抱え、日々改善に向けてさまざまな取り組みが行われている。
「効率性」というと製造業をイメージしがちだが、病院も例外ではない。
電子カルテの導入など病院でも着々とIT化が進んでいるが、そんな中、先進的な改革を進め、高い注目を浴びている病院が埼玉県にある。社団法人・東松山医師会病院。
同病院はどんな取り組みを行っているのか。それによって医療の現場はどう変わろうとしているのか。同病院が進めている改革。それは「効率性」という枠では収まらない、ある壮大な夢の実現のためだった。

「入院専門」という病院

誰もいなかった。
「大病院」とよばれる受付や会計の前には人でごったがえしているものだが、そうした光景はなかった。目に入るのはごくわずかの職員だけ。その他に人影がまったく見えない。だがここは本館と南館を合わせて253床もある大病院なのである。
「驚きましたか?」
そう声をかけるのは東松山医師会病院の斉藤技師長だ。
「ここは入院専門の病院で、一般外来は受け付けていません。では、患者さんたちはどこで診てもらうのかというと、地域の医院なのです」
『医師会病院』は全国にあるが、その特徴は、「会員」と呼ばれる地域の開業医たちによってつくられた病院であることだ。医院レベルでは対応できない重症患者や、高額医療機器を使った検査が必要な場合、1医院では対応することができない。そこで、共同利用型の病院をつくり、重症患者の入院を引き受け、高額医療機器を共同利用する場として「医師会病院」が設立されたのだ。東松山医師会病院ができたのは1969年、今から40年近く前のことである。
「現在、東松山市を中心に55の会員から成っており、入院や検査が必要になれば医師会病院が、退院したら再び地域のかかりつけ医が対応します。ただ、かかりつけ医が対応できない休日や夜間は当病院で外来を受け付けています」
斉藤技師長の本職は臨床検査技師。血液検査、心電図、脳波などの検査業務を主としているが、もう1つ別の顔をもっている。
「当院が最初にパソコンを導入したのは1988年で、当時はマイコンレベルのコンピュータ言語であるベーシック(BASIC)を使っていました。保険点数が3月31日から4月1日に変わるときなどは、1日で一気にプログラムを変えなければいけない。最初は外部に依頼していたのですがなかなかうまくいかず、『自分たちでやったほうが速いのではないか』と直接プログラムをいじるようになりました。それをきっかけにシステムの世界にのめり込んでいき、いつの間にか臨床検査技師としてだけでなく、病院全体のシステム管理にも関与するようになったわけです」
同病院が他の病院と大きく異なっているのは、会員である各医院との連携が欠かせないことだ。斉藤技師長が行っている検査業務でも、その結果を同病院に報告するのはもちろん、地域の各医院に連絡し「情報の共有化」を図らなければならない。実はここに同病院が抱える問題があった。
「とにかく電話による問い合わせが頻繁にあったのです。『まだですか?』『もうちょっと待ってください』といったやりとりに時間をとられていました。我々検査室の1日の処理検体数は1,000を超えており、なおかつ少人数体制でやっているため、問い合わせに追われて検査の時間が確保できない状況でした。そして電話が怖いのは、その検査結果の数値を間違えてしまう可能性があるということです。『この状況をなんとかできないだろうか』と考え、あることに取り組んだのです」


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IPsec-VPN※に注目するも挫折

1996年、斉藤技師長は医師たちが検査結果をリアルタイムで閲覧できる方法はないかと模索する。専用のシステムを構築すると膨大な予算が必要となる。しかし予算に余裕はない。困惑していたときに出合ったのがWebだった。
「その当時、クライアント・サーバはWindows95に変わり、院内のパソコンはインターネットによってオンラインでつながっていました。これを活かさない手はないと思ったのです。会員の医師たちはWindowsではなく、Macintoshを使っている方が多かったのですが、WebシステムであればWindows/Macintoshの混合でも問題なく使え、コストもさほどかからない。そこでとりあえず院内のみ、検査結果をWeb上でリアルタイムに閲覧できるシステムを構築しました」
院内の医師たちはパソコン画面から直接検査結果が見られるようになり、結果がまだ出ていない場合は「検査中」と表示されるため、検査室への問い合わせは驚くほど激減した。
そして院外の各医院に対しても新たな方法で検査結果を伝えることになった。
「医院名を入力すると、その医院の検査結果のみ表示されるような仕組みにし、それをプリントアウトしてファックスで流すようにしました」
問い合わせはさらに減ったが、あるときある医院から苦情を受けることになる。
「胃カメラなどの予約は、各医院が受付に電話で問い合わせて空き状況を確認し、その上で予約をするという流れでしたが、このやりとりに時間がかかり『どうにかならないか』という声が出たのです。この問題を解決するには、やはり院内だけでなく院外もWeb上でつなげる必要があります。そこで再び改革に向けて動き出したのです」
院内と院外をWebでつなぐ場合、なくてはならないのがセキュリティ対策だ。検査結果は機密情報なため、漏洩することは決して許されない。そこで斉藤技師長が注目したセキュリティ技術がインターネットVPNの「IPsec-VPN」であった。
2002年、斉藤技師長らはIPsec-VPNを検討、「問題はない」と判断し、早速導入することになった。
「ところが導入を図って早々に、『とてもじゃないけどやっていけない』と音を上げることになってしまったのです」


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「SSL-VPN」という救世主

IPsec-VPNを導入するに当たり、斉藤技師長たちはモニターとなった5つの医院に出向き、IPsec-VPNクライアント専用ソフトウェアの設定を行った。
「医師たちは閲覧するだけでなく、それをプリントして患者さんに見せたいという要望もあります。インストール後設定を行い、実際にWeb上で閲覧できるかどうか確認をするのはもちろんですが、プリンターの設定もしていかなければなりませんでした。そうした作業だけでも2人で1日がかり、その上、『動かない』『パソコンの調子が悪い』という声が出れば足を運ばなければなりません。会員数は50以上ありますから、その対応に追われてしまい、本職である検査業務ができなくなるのは目に見えていました。そのため導入を図ってからわずか半年でIPsec-VPNを諦めざるを得ませんでした」
「院外でもWeb上で検査結果を閲覧できるようにする」という夢は途絶えたかに見えた。ところが数年後、斉藤技師長は新たなセキュリティ技術を耳にする。「SSL-VPN」である。
「『SSL-VPN』は会員にURLを伝え、各会員がユーザ名とパスワードを入力するだけでデータを閲覧できるということでした。何よりありがたかったのは専用ソフトウェアのインストールが一切必要ないことです。IPsec-VPNはインストールや設定に大変な手間と時間をとられていましたから、それが必要ないというのはとても大きなアドバンテージでした。そしてコストのかかる専用線と比べても格段に安価で済む。これは導入しない手はないと思いました」
斉藤技師長はaep社の『AEP Netilla Security Platform(AEP NSP)』を選ぶ。
「この商品が気に入ったのは『セキュアデスクトップ』という機能があったからです。検査結果は重要な個人情報ですから、いくら導入しやすいといってもセキュリティ面で不安があったら意味がありません。セキュアデスクトップという機能は、VPN通信中にデスクトップ上にJAVAベースで仮想の操作画面を作り、作業はすべてその仮想画面上で行われ、仮想デスクトップを閉じると同時にVPN通信中に得たデータもすべて消去されるというもので、不正にコピーされる心配もないのです。患者さんのデータを集中管理する当院にとって、とても重要な機能です」
斉藤技師長たちはまず自力でアクセスベースでの「胃カメラ予約システム」を構築。その後、AEP NSPを導入した。さらに、閲覧するPCからのIDおよびパスワードを使った不正アクセスで情報が漏洩することのないよう、SSL-VPNにアクセスする個別PCに対して物理的に限定したユーザだけにアクセスを許可するUSB認証キー(MSOLOCK)も合わせて採用した。『セキュアデスクトップ』によるデータの不正印刷や外部へのハードでの情報漏洩へのリスク対策と、『個別PCアクセスユーザ管理』で可能となった不正アクセスの排除。これらのハイブリッドなセキュリティ強化が実現したことにより、長年の夢だった院外からのWebシステム上での閲覧が可能になったのである。


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「煩わしさからの解放」をもたらしたIT技術

現在、院内外ともWebシステム上からできる機能は次の3つだ。「血液検査など数値情報が入った検査結果の閲覧」「入院時の空室状況の確認」「胃カメラの空き状況の確認と予約」である。
「分析器のデータはオンラインで自動的にサーバに入るので、数値情報はすべて正確に伝えることができます。また、ユーザ名とパスワードを入れることでアクセス制御がかかり、アクセスした会員の医院が扱う患者さんの情報しか表示されないようになっています」
そして斉藤技師長はある現実的な問題を指摘する。
「実は当病院の会員の平均年齢はかなり高く、パソコンの操作がネックの1つなのですが、このWebシステムは操作が簡単なので医師本人でなくとも、看護師や医療事務員でも容易に使いこなすことができる。これは実際の運用を考えた場合、非常に大きなポイントでした」
現在、同病院ではWindowsベースからLinuxベースのサーバに切り替えていることもあり、実際の運用は切り替え後の2007年春以降の予定だが、同病院の先進的な取り組みはすでに他の病院から高い注目を浴びている。
「現在、予約できるのは胃カメラのみですが、より利便性を高めるためにも今後はCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)といったものも予約できるようにしたいと考えています」
さて、こうしたWebシステムの構築が進むことで医療の現場は本質的に何が変わるのだろうか。
「医師たちは検査結果をすぐに閲覧でき、胃カメラなどの予約もスムーズにできるようになれば、本業である診察に専念できる。臨床検査技師たちも問い合わせが減ることで検査に専念できるわけです。つまり、煩わしさから解放されて本業に専念できる。これは、『質の向上』が期待できるということなのです」IT技術によって『医療の質の向上』を実現する──。
東松山医師会病院の挑戦は続く。

※IPsec-VPNとSSL-VPN
インターネットなどの公衆回線網に暗号化された仮想回線を構築し、企業の拠点間などを安全に結ぶ技術をVPN(ブイピーエヌ/Virtual Private Network)という。従来はIPパケットを暗号化するプロトコルのIPsec(アイピー・セック/Security Architecture for Internet Protocol)を利用するIPsec-VPNが主流だったが、汎用性が高い反面、回線の両端に専用のVPN装置を用意する必要がある。また、リモートアクセス用途でIPsec-VPNを使う場合は、エンドユーザが使うPCにIPsecを動作させるための専用クライアントソフトをインストールする必要があるなど、導入に手間とコストがかかった。
SSL-VPNはWWWの暗号化などで標準的に用いられているSSL(エスエスエル/Secure Socket Layer)で仮想回線を構築する技術。サーバ側にはSSL-VPN装置が必要だが、クライアント側はWebブラウザさえあれば、新たなソフトを追加しなくてもリモートアクセスを簡単に実現できるのが大きな特徴。


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