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SBFコンサルティング 導入事例

他社にない新しいものを──。
どのメーカーも新たな技術によって一気に突き抜けたいと考えている。だがそれは決して容易なものではない。
膨大な研究開発費を伴い、市場に投入し失敗すれば企業の存亡にかかわってくる。研究開発の必要性とそのリスク……。
メーカーは常にアンビバレンスな状況に置かれている。
そんな状況を打破する1つの方法がある。「シーズ」の発掘である。完成品でも半製品でも、基礎研究段階でもいい。
それを見つけ、売れる商品に育てることでリスクを最小限に抑えることができる。
ここに、そうした最先端の「突破口」を日本企業に提供する仕事をしている人物がいる。
SBF Consultingの代表を務める氏家豊氏だ。氏家氏は主に日本企業を顧客にしているにもかかわらず、日本以外のある場所に本拠を構えている。
「日本では決して手に入らないものが、ここにはあるからです」
吸い寄せられるように次々と集まってくるマネー、テクノロジー、人材……。
そこは、世界に類を見ない強力な吸引力をもった、磁場だった。

氏家豊氏SBFコンサルティングの情報はこちら

IT企業一大拠点の中心にて

氏家豊氏まさに人種の坩堝である。
「SBF Consulting」。米国カリフォルニア州法の株式会社。R&D、製品開発、事業推進の一連サポートを行うリサーチ・コンサルティング会社だ。現在ここには、氏家氏以外に10名強のスタッフがおり、現地のアメリカ人主体である。そのバックグラウンドは実に多彩だ。米国系、日系にインド系、中国系、ブラジル系、イスラエル系等が加わって多国籍軍の様相を呈している。シリコンバレーの人員構成そのものだ。
スタッフはハーバード大学、MIT、東京大学、UCサンタバーバラなどそうそうたる大学を出ており、いずれもITクトロニクス分野で経験豊かな精鋭たちである。
事務所があるのはカリフォルニア州パロアルト市。サンフランシスコ・ベイエリアの南部になるが、ここはもう1つ別の名で呼ばれている。
「シリコンバレー」
インテル、Google、ヒューレット・パッカード、オラクル、アップル、Yahoo!、シマンテックなど、世界の名立たるIT企業が本拠を構えており、言わずと知れたIT企業の一大拠点である。SBFの活動拠点も、このシリコンバレーの中心部に位置している。
氏家氏がこの地にやってきたのは1999年4月のことだ。
「私はもともと日本の大手証券会社にて株式公開(IPO)関係をやってました。成長企業を発掘してIPOを働きかけ、その実現を手伝っていく仕事です。80年代後半から90年代の主な成長企業というとやはりすでに情報通信系が多く、その中にシリコンバレー本社の米国有力企業の日本法人が何社かありました。そこでシリコンバレーに縁が出来ました」。
その中で氏家氏は日本企業があることに悩んでいることに気づくことになる。
「どのメーカーも海外、特に米国の最新技術・企業の情報を欲しがっていました。ところが『現地の具体的な情報が中々入ってこない』。それなら、自分が最先端技術ベンチャー企業が集まっているというシリコンバレーに移って、接やり取りして情報を収集し、それを日本企業にもたらす仕事ができるのではないかと素直に考えたわけです」。
こうしてシリコンバレーでSBF, Inc.を99年7月に設立して独立。今の業務をスタートさせた。仕事の基本はプロフェッショナル・リサーチ。顧客企業にとってまだ課題へのアプローチが固まっていない段階からの相談が中心で、その意味では実質的にコンサルティング機能も担う。かなり上流の研究開発段階からカバーし、その後の製品開発や事業モデル開発段階にも切り込んでいく。「オーソドックスかつ米国流の非常に強力な方法論です」。


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増えてきた中・長期テーマアプローチ 

SBFの顧客企業としては、以上の経緯から基本的には日本企業で、しかもシリコンバレーとの繋がりも長い大手企業が中心。エレクトロニクス、ITソリューションベンダーはもちろん、その延長でライフサイエンス系やバイオ系企業も対象としている。それに先端技術動向を追いかける日本の一部政府省庁・その周辺研究機関。スタンフォード大学に納入実績もある。そして、分析・アプローチ対象先はシリコンバレーの新興企業や研究所、大学、さらにはアメリカ全土やヨーロッパに及ぶこともある。
実は丸紅情報システムズの新規商材発掘を担当している子会社「Marubeni Information Systems USA」は、SBFの情報収集力の高さに着目し、2007年1月に契約。現在、毎月のように最先端の情報の提供を受けている。
フル・オーダーメイドで、技術的な対象分野は前述の通りだが、依頼内容、とくにそのアプローチ方法は実に様々。ただ、「時間軸で分けると大きく3つのパターンがあります。1つは比較的短期の2、3年スパンのもので、すでに製品化されているもの、あるいは製品化されそうな商品をピックアップして製品開発・販売にこぎつけるというもの。より商材発掘にも近い。2つ目は中期アプローチで、5、6年先にものになる技術で、大学発技術シーズや出来立てのベンチャー企業などが対象になる。そして3つ目が10~15年先の事業化をターゲットにしたもので、この場合、大学内研究や国立研究所などが分析対象となります」。
「実はここにきて増えているのがこの長期アプローチです」。 現在、どのメーカーも今ある商品のマイナーチェンジを繰り返すことによってかろうじて価格の維持を図っている。しかし、それだけでは将来性はない。ビッグビジネスにつなげるためには、より上流の基本技術から取り組む必要がある。ここ数年、日本企業は各社とも業績が回復してきたこともあって、じっくり中長期的なテーマに取り組むようになり、そうした依頼が増えてきたわけだ。
毎年のように増えていく日本企業からの依頼。それは当然のことでもあった。シリコンバレーには、世界中でもここにしかないと思われる強烈な「特異性」があるからだ。


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産業クラスターエンジン

シリコンバレーは今やIT企業の巨人たちがひしめき、日々新しい企業が生まれている。しかもポイントは、この地のベンチャー企業の裾野の広さだった。
「外部に出てくる情報は有力VCから資金調達に成功した、ないしはIPOを果たした成功企業についてばかりでしょうが、ともかく数多くの企業が雨後の竹の子のように新しく生まれてくるのです」。
「日本企業の多くは『お客様第一主義』です。お客様の要望を探り、それに合った商品を如何につくるかというところに心血を注いでいきます。つまり『ニーズ発』です。ところがシリコンバレーの企業は、技術開発の上流部分、そして製品事業コンセプトからスタートする『シーズ発』なわけです」。
「これはVCの投資スタンスが大いに関係しています。彼らは当れば大きい汎用技術・モジュール・ソリューションを求めます。」日本では大学が新技術を開発すると『大学発』と話題になるが、シリコンバレーではそれが日常茶飯事に起こっている。大学発、企業発、その混成チーム等々渾然一体となって起業を模索する、チャンスをうかがう。
続々と生まれるベンチャー企業、そして新発想の生成。その背景の1つにあるのは「人材」である。シリコンバレーには名門スタンフォード大学があり、優秀な人材が数多くいる。さらに人件費もシリコンバレーのハイテク系の企業は東海岸の同様企業と比べて30%ほども高く、益々内外から優秀な人材が集まってくる。
また、製造や販売は他地域を拠点としながら、「ブランディングのために」と、本拠をシリコンバレーに構える企業も多い。そして、氏家氏がシリコンバレーの特異性の最大要因として挙げるのが、この地に飛び交う桁違いの投資資金だ。
「シリコンバレーのあるカリフォルニア州のGDPは非常に大きく、世界でも6~8位とちょっとした大国に匹敵します。そこには当然大きなお金が動く。日本のベンチャーキャピタルの年間(2006年)の投資額は6000億円ほどですが、全米はその5倍の3兆円にもなっていました。うちシリコンバレーだけで40%を占め、カリフォルニア州全体だと50%も占めるのです。この辺の比率は結構安定しています」。また、シリコンバレーにはIPOやストックオプションなどでミリオネアーとなった個人投資家による投資家『エンジェルマネー』も多く、さらに統計になじまない華僑やオイル関連マネー等も直接間接加わって、ベンチャー企業への投資額は確かに額面を大きく上回っていよう。
「大手企業は顧客のニーズを充たして製品をドンドン市場に供給することが至上命題であり、それを達成するために競って研究開発フェーズを短縮せねばならない。その構造的な必要性を充たしてくれる、くれそうな世界的存在がシリコンバレーの「巨大なインキュベーション」という関係。その結果、その内外の大手企業たちから、共同開発や企業投資、最終的にはM&Aといった形で続々と資金が流れていく。こんな資金集積メカニズムが見えてくる。このカラクリこそ、この産業クラスターを桁外れに発展させてきたエンジンと考えられます」。


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氏家豊氏

新機軸を受け入れる土壌作り

「最近、シリコンバレーと日本市場の構造的違いを実感します。先述した「シーズ発」と「ニーズ発」が最も象徴的ですが、それは、「違い」であって、日本が遅れているとかいう紋切り型的な単純な話ではありません。この違いこそ、両者の歴史的・構造的なハモーニアスな関係の源泉ですから。ポイントは、このシリコンバレー側の新しいものを日本に持ち込む際のプロセスです」。
「例えば先進のソフトウェア、システム・ソリューションを日本側に持ち込む際、つい、我々はその新しい製品・コンセプトの先進性・メリットのみに目が行く。そうではなくて、ここはまず日本側の自社や顧客企業が、もう飽和状態なのか、逆にカラカラ状態、つまりワークフローが硬直化して創造的発想が内部から求められない状態なのかをまず察知すべきです。その上で、特に後者の状態なら、まず事前の内部ディスカッション、システム教育・トレーニング等々で土壌をほぐしてやって、「保水力」を高めさせ、かつその潜在的な「土力」も引き出す。これこそ、既存システムのROIを高め、かつ新しいシステム導入による真の業務効率アップに結びつかせる道でしょう。つまり、新しいものを入れて組織、社会を前へ、上へ持っていこうとする時、これこそイノベーションですが、受け入れ側の「土壌作り」、インフラ構築こそ要であり、実は早道ではないかと。最近、そんなことを考えています」。


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氏家豊氏

インターナショナル・コラボレーション

IT業界の最先端の場に身を置いて10年近くにもなる氏家氏。日本に居た時からの関わりという意味ではかれこれ20年余り。今後、IT・エレクトロニクス業界はどのように推移していくのだろうか。
「これは予測というより願望ですが、やはり日本国内でシリコンバレーのように『シーズ』、つまり先進ベンチャー企業をつくり、本格的に育っていくベンチャーインフラができたらと思います。他でもない日本版シリコンバレーです。今は日本企業は彼の地に赴いて英語でビジネスをしていますが、やはり理想は日本において日本語でやりたい、やるべきでしょう。シリコンバレーは、その地域で話が完結しているという意味で、実は大いなるローカル(地場)モデルですし。日本の可能性を私は実は確信しています」。
ただ、「その形成に数十年かかってきたシリコンバレーの歴史を考えると、日本版シリコンバレーが本格化するのはまだまだ先になるでしょう。かたや、シリコンバレー自体は、先述の“研究開発フェーズの内外ギャップ”からくる資金の流れを中心に、投資資金が集積していく構造はこれからも続きそうですし、益々、先端技術・事業シーズの源泉でもあり続けましょう」。
得意分野に磨きをかけながら圧倒的な速さで疾走するシリコンバレー。ここで『シーズ』を見つけ、そこと連携してともに育っていくモデル。「その情報、息吹をいかに早くキャッチし取り込めるかが、確かに、日本企業がブレイクスルーできるかどうかの一つの分水嶺になっています。一方、大切な点ですが、米国側が日本から得るものも今後増えましょう。そんな意味では、国際連携(インターナショナル・コラボレーション)はこれから益々有効でしょう」。


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