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MSYS(丸紅情報システムズ)

三洋電機株式会社 導入事例

Dimension

コンピュータ上の三次元データを、ABS樹脂を材料に用いて自動的に造作するシステム。
コンピュータ上に表示されていものが、簡単に実物化できる。

Dimension

アルミ建材の有力メーカーである新日軽は、新商品に向けて新規に開発する部品・部材の試作品の評価やプレゼンテーションに3Dプリンターを最大限に活用して いる。3Dプリンターで作成する3D造形モデルは一目瞭然であり、開発のコスト削減や期間短縮を実現するだけでなく、製造現場での作業改善効果まで生んでい る。

新日軽は、超高層ビルから一戸建て住宅やエクステリアに至るまで幅広く、アルミサッシを初めとする建材を提供している。3Dプリンターを導入しているのは住 宅部門である住宅建材事業本部だが、その活用はビル部門、エクステリア部門にまで及ぶ。


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Dimensionで作られた
クレセントの3D造形モデル

低価格や造形素材などを評価

同社が商品開発部門のサポートを目的に3Dプリンターを導入したのは2002年10月。直接的なきっかけは、商品開発部門の設計担当者とシステム部門の担当者が、展示会でSTRATASYS社の3Dプリンター“Dimension”のデモを見たことだった。

「もともと光造形の試作を外注しており、3D造形モデルの有効性は理解していたので、Dimensionを見てこれはいいと思いました。な ぜなら光造形で障害になっていた価格が相当に安く、メンテナンスが非常に楽だったからです。そして出力する3Dモデルの素材がABSというプラスチック だった。この3点を評価しました」(住宅建材事業本部住宅建材商品統括部商品企画部商品情報グループ主査の川口憲聡氏)。

光造形による試作を、半年に30個ほど外注していたが経時変化が激しく、1~2ヵ月も放置すると造形モデルは割れてボロボロになっていた。だが Dimensionの場合は光造形より格段に低コストで試作できる上、材料にABS樹脂を用いていることから、3Dモデルが壊れる心配もない。導入はス ムーズに進んだ。同社には住宅、エクステリア、ビルの3事業部門があるが、いずれも活用ニーズが高いことから3事業部で予算化し、川口氏が調整役となって 運用している。


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アルミと樹脂を組み合わせ、
高い断熱性を実現した
高級玄関ドア「Jism」の設計にも活用

絶大な効果の3D造形モデル

Dimensionで作成する3D造形モデルは、新商品を開発する際、新規に開発する部品や部材(押し出し機で加工するもの)の検討や評価、プレゼンテー ションなどに使われる。「部品の3D造形モデルはデザインの検討や、手に持ったときの大きさの感覚を確認するのに非常に効果的。3D CADでは絶対にできません。部材の3D造形モデルは社内外でのプレゼンテーションや組み立ての確認などに営業、商品企画、商品開発の各部門で利用してい ます。何しろ現物と大差ありませんから、お客様にも社内にも、非常に分かりやすいと大好評です」。
押し出しで部材を作ると数十万円はかかる。また1つのサッシを作るには数十の部 材が必要になり、全部出来上がるまでには1~2ヵ月は必要。ところが3Dプリンターなら制作費は小さなものなら数百円から、大きなものでも1個1万円程度で済み、納期も数時間から一晩である。

いま、アルミと樹脂を複合した「アルプラ」がトレンドだ。外側をアルミ、内側を樹脂にすることによって、水滴が室内側に付くのを防ぐといった効果があり、 新日軽が最初に手がけた。こうした複雑な構造の試作になるほどABS樹脂を用いた造形は有効。作成後に手で削って微調整をしたり、組み合わせのビス打ちを したりといった加工が簡単にできるからだ。

新日軽が過去1年間に作成した3D造形モデルは約2500個、作成時間は約5800時間。「簡単 に加工できるABS樹脂の3D造形モデルは、開発から製造、販売に至るまで、スムーズなコミュニケーションに大活躍です。今後も積極的に活用していきた い」と語る川口氏が管理する3Dプリンターは、1日平均16時間以上稼動している。



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