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東映アニメーション 導入事例

東映アニメーション写真

世界中の人々に夢や勇気を与える日本の「アニメ」。
いまや日本を代表する文化の1つである。
また、日本の将来を支える有望な産業としての期待も大きい。
コンテンツ数1万話超、売上高211億円(2008/3月期連結)
名実ともに国内トップのアニメーション製作会社、東映アニメーション。
成長の原動力は、1つの作品を多角的にビジネス展開するワンソースマルチユースだ。
製作過程における最先端のITの活用はもとより、SAP導入、BIの活用、サーバ仮想化と、
経営基盤を支えるITインフラでも最先端を行く。
ビジネスとITの視点から見る、もう1つのアニメーションの世界を取材した。


SAP、IBM AS400系の
技術支援サービスについて

丸紅情報システムズでは、SAP とIBM AS400系の統合アプリケーション・サーバとの組み合わせにおいて豊富な実績があります。 多くのお客様からの高い評価と信頼をベースに、これまで培ってきたノウハウや技術を駆使。100名以上のAS400系技術スタッフ、100名以上のSAP開発スタッフと常時30台以上のSAPサーバの24時間稼働を保証する20名以上の運用技術スタッフが、コンサルタント、教育を含む幅広い技術サポートを行っています。

将来に渡って利益を生み出す
アニメーションビジネス

将来に渡って利益を生み出すアニメーションビジネス取材のために西武池袋線大泉学園駅に降り立つ。改札口に向かう階段を上っていると、背後から発車を告げるメロディが追いかけてきた。懐かしく、胸が高鳴るこのメロディは、「銀河鉄道999」の主題歌だ。
大泉学園のある練馬区は日本のアニメーション発祥の地であり、現在も数多くのアニメーション関連会社が集まっている。なかでも、ひときわ輝きを放っているのが「銀河鉄道999」をはじめ、数多くのヒット作を製作している東映アニメーションだ。
東映アニメーションの歴史は、日本のアニメーションのサクセスストーリーでもある。そのスタートは、1956年、同社の前の名称である東映動画の創立までさかのぼる。目指したのは東洋のディズニーだった。1957年には数々の名作を生み出す大泉スタジオが完成。今回、取材が行われるのも大泉スタジオ内の一室だ。部屋に向かうまでの廊下はまるでタイムトンネルのようだった。
「ひみつのアッコちゃん」「キャンディ・キャンディ」「マジンガーZ」「ゲゲゲの鬼太郎」「美少女戦士セーラムーン」「ドラゴンボール」「ワンピース」「プリキュア」など、同社が手掛けたさまざまな世代のヒーロー、ヒロインたちの画像が額入りで飾られていた。
現在、同社が製作した作品話数は1万話を超える。世界中の子供や人々に夢や勇気を与えるアニメーションだが、一方では日本を代表する有望な産業でもある。
「アニメーションビジネスのスタートは、残念ながら赤字です。当社のビジネスの中心はテレビアニメーションの製作ですが、製作費がかさむため、そのままでは利益に結びつきません。高い視聴率を目指すのは当然ですが、それが即利益に結びつくとは限らないのです。作品を起点に多角的に事業展開を図り、将来に渡って収益をあげていくことが重要になります。デジタル化時代になり、製作面のIT化は進んでいますが、経営面でもITの活用は不可欠です」と、情報システム部長の吉谷敏氏は語る。


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ワンソースマルチユース時代に対応するために

ワンソースマルチユース時代に対応するために

原作者・出版社を放送局やスポンサーと結びつけ、アニメーションを製作、その映像著作権を保有して、キャラクターグッズをはじめとする商品化、ブロードバンド配信、海外販売、DVD化など、さまざまな権利ビジネスへと展開していく。日本におけるアニメーションのビジネスモデルをつくったのは東映アニメーションだといわれている。
映像のデジタル化、ブロードバンドの普及、携帯電話の高機能化など、ITの進展によりアニメーションビジネスも大きく変化した。アニメーションコンテンツをいつでも自由に楽しむインフラが整ったことで、1つの作品がさまざまなメディアで二次、三次と活用されていく、ワンソースマルチユースが可能になり、アニメーションビジネスのチャンスも大きく広がった。
東映アニメーションが2000年12月にジャスダックに上場する以前の売上高は約100億円だが、2008年の売上高は200億円を超える。事業規模の拡大に伴い、新たな課題も浮上してきた。1つの作品に対して原作者、脚本家、放送局、広告代理店などたくさんの権利者が存在する中、ワンソースマルチユースは権利関係を複雑にする。またグローバル対応も欠かせない。上場企業として社会的責任を果たすために情報の管理も必要になる。同社の成長に合わせ、情報システムの進化が求められていた。
「2003年まではオフコンの会計システムでしたが、より一層の成長を視野に入れてシステムを全面的に刷新することになりました。それが同年の暮れのこと、当社の情報システムにとってはまさに明治維新です」(吉谷氏)。
2004年2月、新システム導入のためのプロジェクト
“Ai”がスタート。“Ai”とはアニメーションのAとインテグレーション、イノベーション、イマジネーションのiを組み合わせたもので、同社が製作している作品の根底にある“愛”にイメージを重ねたものだ。プロジェクトは各部門から参加する総勢25名程、全社的な体制だった。
プロジェクトが目指したものは、同社の情報や資源を最大限に活かし、作品の収益の最大化を図ること、またビジネスチャンスを拡大することである。従来、同社では、版権事業部、ネット配信事業部、イベント事業部、国際部など、事業部ごとのシステムで損益管理が行われていた。そのため全社横断的に特定の作品の売上情報をリアルタイムには見ることができず、情報の統合や作品の生涯価値の可視化が急務となっていた。


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ポイントはいかに自分たちで運用していくか

ポイントはいかに自分たちで運用していくか

「収益の拡大に対するシステム面での貢献という観点から、ワンソースマルチユースの状況を徹底的に捕捉することに重きを置きました。ポイントは、時間、地域、マルチユースと、3つの軸で作品別の生涯収益管理を実現すること。また、原価も含めて作品別の採算性のリアルタイムな把握や、事業部別に行われていた権利処理の一元化、多通貨や多言語への対応なども導入目的としました。さらに、マルチユース展開の進捗状況を把握することにより、ビジネスチャンスの拡大を図る未開拓事業領域の分析も重要なテーマでした」(吉谷氏)。
同社は、課題の解決や導入の目的を実現するシステムとしてSAP/R3エンタープライズを選択。そのとき最も留意したポイントが運用面である。そこで、従来のシステムでスキルを蓄積していたAS400の後継、IBM社のiSeriesをサーバプラットフォームに採用。その決断は、5年間のTCO削減を算出して他製品と比較したデータや、サーバ統合のメリットなど総合的な検討を重ねたち密な裏付けのもとに行われたものだ。
導入後に、SAP/R3をiSeries上で構築した実績をもつ丸紅情報システムズの技術サポートを受けた。「依頼したのはTCOの削減を見据えたものです。導入後、一年間、丸紅情報システムズの技術者に運用に関する教育を実施してもらい、当社の人材で監視、管理が行えるようになりました」(吉谷氏)。
新システムは2005年1月に本稼働。わずか2名のスタッフがSAP/R3の運用やヘルプデスクの業務に加え、約800台のクライアント、CG部門やアニメーション部門が使うワークステーション、大型のストレージなどのインフラも管理している。
「システム運用に労力がかからないぶん、SAPのアプリケーション開発の強化が図れました。私もBI(Business Intelligence)※ ツールの開発に集中することができました」と、情報システム部の中野正規氏は話す。
同社のBIは、作品を軸にして部門、得意先、売上、原価とさまざまな分析が行え、ドリルダウンをしていくと証票まで見ることができる。さらには独自の分析の入り口を設計することで、正しく経営の意思決定に資する優れたシステムとなっている。「SAPに蓄えられた膨大なデータから、社内のさまざまな部門や職位の人の判断や意思決定に役立つ形で必要な情報が取り出せます。計数もリアルタイムに更新されますので、最新データに基づく経営判断や意思決定が毎日でもすぐに行えます」(中野氏)。

※BI (Business Intelligence)
企業内の膨大なデータから、経営者や社員が必要な情報を自在に分析し、経営計画や企業戦略、意思決定に活用する手法。


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アニメーションビジネスは皆で育てるビジネス

アニメーションビジネスは皆で育てるビジネス

同社のIT化への取り組みはSAP導入にとどまらない。サーバ、ネットワーク、ストレージなどの仮想化も実現している。仮想化により、変化への柔軟な対応を実現しつつ、さらなる運用管理の効率化やセキュリティの強化を図っている。
2009年1月には、システムのパワーアップのためにサーバのリプレースを行った。「携帯電話やビデオオンデマンドでのアニメーションコンテンツの配信状況について3ヵ月に一度、権利者への報告書を作成しているのですが、従来、この作業に70時間以上もかかっていました。リプレース後、7時間に短縮できました。この移行も丸紅情報システムズにサポートしていただきました」(中野氏)。
今後の展開について吉谷氏は次のように語る。「まず直近のテーマとしては権利ビジネスのベースとなる契約書の電子化です。SAPのデータと相互に見られるようにして、有効期限管理も一元管理のもとで行いたい。将来的には、システムへの入口は情報を活用したい人によって異なるけれど、内部はSAPのデータ、契約書といった文書データ、実際の映像データなど、それぞれが独立しながらも融合している仕組みを実現できればと考えています」。

子供の頃、「ひみつのアッコちゃん」が大好きだったという吉谷氏。アニメーションを楽しむ側からビジネスとしての関わりを深めていく中で見えてきたことがある。「アニメーションビジネスは競争も熾烈ですが、その半面、一人勝ちの世界ではありません。関係者がみんなで1つの作品を大きく育て、収益をシェアしていく。ビジネスとしても夢のある世界なのです」。

取材後、大泉スタジオ内にあるギャラリーを見学した。「マジンガーZ」の大きなフィギュアを見つめていると、少年時代の感覚がふと蘇ってくるようだった。


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