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トムス 導入事例

トムス

1つの夢を追い求め、実現する。
大きな夢を手にできるのは、運命を御し、途方もない至難を乗り越えることができる選ばれた者。1つの夢が叶った後、さらに新たな夢に挑むとすれば、想像を絶する意志とエネルギーが必要だろう。
「トムス」。
1974年に設立されて以来、レーシングチームとしてあまたのレースで優勝を重ね、今もって日本のレース業界で君臨し続けている「雄」である。
2007年夏、そんな彼らが新たな夢を掲げ、船出した。
カーレースで数々の伝説を築き上げてきたトムス。
彼らが次にめざす「頂(いただき)」とは、いかなるものなのか。
壮大なロマンを追う男たちに話を聞いた。


ATOS(エイトス)について

非接触型光学式3次元デジタイザ「ATOS(エイトス)」は、本体に取付けられた2個のCCDカメラと1個のプロジェクターにより、測定対象物の素材や大きさにとらわれることなく、有形物の形状を取り込むシステムです。小型の匡体は測定場所を選ばず、写真を撮る感覚で素早く、正確に座標化し、形状データを作成します。検査、デザイン、研究開発、品質管理、解析などの多分野で、微細部品から携帯電話、家電、自動車、航空機、タービンなどの数多くの実績があります。その高汎用性、高精度、高速測定(1スキャン最速0.8秒)の特長が高い評価を得て、多くのユーザ様から支持されています。

ATOS3D測定システムATOSのページはこちら
http://www.toms-design.jp/ ATOS

F3を制覇し手に入れた世界一の称号

目の前には、雪をいただき雄大な姿を見せる富士山。
静岡県御殿場市。富士スピードウェイの近くということもあり、モーター関係の企業が多い。トムスも3箇所ある拠点のうちの2箇所をここに構えている。
2007年新たな拠点として設立された、デジタルデザイン事業部。オフィスに足を踏み入れると、F3マシンが置かれていた。2007年、『マカオグランプリ(GP)』で優勝を飾ったマシンである。
マカオGPは、過去に佐藤琢磨、ミハエル・シューマッハ、アイルトン・セナらも制し、レース界では言わずと知れたビッグタイトルである。
トムスはF3で、90年代半ば以降、「ドライバーズ」「チーム」「エンジンチューナー」部門でシリーズチャンピオンを獲得し、3冠を達成するという偉業を9回も成し遂げている。
2007年、またも日本のF3を制したトムスは、イギリス、ユーロなど各F3選手権上位のチームが集まる、実質上の“F3世界一決定戦”であるマカオGPに参戦。激闘の末、見事優勝を飾り、ついに「世界一」の称号を手に入れた。
更に、F1ドライバーだった高木虎之助やペドロ・デ・ラ・ロサ、F1チャンピオンに輝いたこともあるジャック・ヴィルヌーブもトムスの一員として戦った。トムスがトップチームである所以がそこにある。
F3の他にも、全日本GT選手権に1995年より参戦。1997年にシリーズチャンピオンを獲得、2005年にSUPER GTとなってからも参戦を継続し、翌2006年にもシリーズチャンピオンに輝いた戦績を持つ。
また、ル・マン24時間レースにも1980年より参戦、1985年には12位完走を果たす。1987年から「TOYOTA TEAM TOM'S」として参戦した後も、1990年には6位入賞、1991年には2位を獲得し、このレースで関谷正徳が日本人として初めてル・マンの表彰台に立った。

輝かしい実績をもつ「トムス」。

輝かしい実績をもつ「トムス」。「トムス」の名称の由来は、舘信秀会長と大岩湛矣社長の名前にちなんで、「TACHI OIWA MOTOR SPORTS」=「TOM’S(トムス)」。舘会長はトヨタの元ファクトリードライバーとして、大岩社長は元トヨタディーラーのスポーツコーナー責任者として活躍し、1974年に意気投合してトムスを立ち上げ、それ以後、怒涛の勢いでレース業界で名を馳せていくことになる。2007年夏、そんなトムスが新たな領域に向かって歩み出した。それは、レース以外の分野でトムスが密かに抱いていた、もう1つのロマンだった。


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膨大な技術とノウハウを活かしたい

膨大な技術とノウハウを活かしたい

トムスというとレースのイメージが強いが、実は別の顔も持っている。
1978年に販売したオリジナルホイール「トムスラリー」をはじめとする、自動車用部品の開発、販売である。市販車の性能・機能を向上させるためのターボキット、スーパーチャージャー、エアロパーツなどの開発を手がけ、ディーラー販売、直営ショップ、オンラインショップなどでの販売実績がある。
トムスの新たな挑戦、それは『デジタルデザイン事業部』の立ち上げである。この事業部の責任者が、長年にわたってトムスの設計部門を背負ってきた大国正浩氏だ。
「この事業部では、レーシングカーの研究開発や、一般商品の開発デザイン、更には車のデザイン、設計、試作、開発までを目指しています。レースで勝つためには、ドライビングテクニック、レーススタッフの技術、マシンの性能の3つが必要です。その中でマシンの開発に没頭してきました。その結果、いつの間にか膨大な技術やノウハウを蓄積していたのです。その蓄積したノウハウをできるだけ多くの分野で活かすために、この事業部を立ち上げました」
これまでの経験とノウハウをもとにレーシングカーのチューンアップや、自動車用部品の開発を行って来たが、肝心の経験やノウハウと言うものは目には見えにくいものだ。その見えにくい部分を、できるだけ形にして共有していきたいと大国氏は語る。
「例えば、部品開発では、取り付ける部分の形状を一つひとつ手作業で測定し、その寸法にあわせて部品のデザインや図面、CADデータを作成していました。その上で試作品を作り、再び形状を手作業で測定し、手直しを加えていました。そのため開発時間、工数がとてもかかります。そこで、形状を素早く、正確に測定し把握できる方法があればと、長い間考えていました」
現場のスタッフたちを悩ませてきた問題はもう1つあった。レーシングカーの設計とは、空力との戦いである。1980年代、トムスはレーシングカーの開発やチューンアップに当たり、空力特性の値が満足できるレベルなのかどうかを実証するため、風洞実験を何度も行っていた。「風洞実験には手間、時間、コストがかかります。開発の遅れやコストを増やす原因になるため何度も繰り返し行うことは難しい。過去の風洞実験の経験と結果をもとに、実際には手探りで設計している状態でした」


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3D測定システムへの期待

3次元デジタイザへの期待

膨大な手間と時間のかかる手作業による測定、過去の実験結果と経験をもとに手探り状態で行わなければいけない設計。この2つの問題を同時に解決する手段として、大国氏は1つの技術に注目する。
「3次元デジタイザです。これがあれば、図面がなくても自動車の形状を簡単に計測でき、寸法測定はもちろん、検査やCADデータの作成も容易にできる。測定し、取得した3Dデータを活用すればパソコン上でコンピュータシミュレーションソフトで解析することも可能です。3次元デジタイザによって、形状の測定だけでなく、レーシングカーのデザイン、チューンアップにかかる手間と時間を、大幅に削減できることを知りました。これまで当社が抱えていた2つの課題を一気に解決してくれるものとして、3次元デジタイザを長い間待ち望んでいました」


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もう1つの夢

もう1つの夢

2007年7月、トムスの新事業であるデジタルデザイン事業部がスタート。そこには現場のスタッフたちが待ちに待ったものがあった。非接触光学式3次元デジタイザ『ATOS(エイトス)』の導入である。
「3次元デジタイザと言っても、レーザ式やアーム式のものなど色々ありますが、スピードや測定対象物の大きさを考えると、やはり非接触光学式がベストでした。その中でも測定の精度や取得データのクオリティの高さ、ユーザビリティが良いといった特長から、ATOSを選びました」
ATOSの導入で、自動車の形状のデータ化が簡単にできるようになり、計測、デザイン、検査、シミュレーションの工程で、トムスが抱える問題は少しずつ解決の方向へ向かって動きだした。
「現在、デザインのほとんどは3D CADが使われています。しかし、それだけではデザイナーはもちろん、関連部門のスタッフも正確な形状をつかむのは非常に難しく、試作品やモデル、モックなどの実際の形で確認をしています。その製作したモデルなどをATOSで測定すれば3Dデータにも変換できます。つまりATOSによって、『形を把握すること』と『3Dデータ化』という、相矛盾することが可能になったわけです」
さらに大国氏は、ATOSの新たな可能性に気づくことになる。
「測定データからCADデータを作成したいというニーズがあるのは、トムスだけとは限らない。ATOSの測定対象物の大きさにとらわれず、一度に速く、正確に測定できるメリットは多くの分野で役に立つのではないか?」
そこで現在、さまざまな企業のデザイン事業の一部を請け始めており、これまでのノウハウに加えて新たなノウハウを手に入れている。
ATOSのライン抽出の機能を活用したり、大きな測定対象物を測定したり、車以外のものを測定することで、デジタルデザイン事業部の「強み」をより明確にし、取引先の開発やデザイン業務で幅広く協業を進めている。
「ものづくりにはなんといっても『人』の力が欠かせません。これまでレーシングカー一筋で来ましたが、一般商品にまで手を広げていくために、まずは人材を育成し、いずれはロボットのようなものまで作ってみたいと思っています」

トムスは創業以来、あるスピリッツを抱き続けてきた。
「情熱」「感動」「ロマン」──。
この3つの言葉を掲げ、次々と栄冠を手に入れてきたのだ。大岩社長は力強く語る。
「いずれはフェラーリのような夢のある車をつくってみたい」──。
レースに勝つだけでなく、ロボットや世界の名だたる車をデザインしていくという夢。あまたのレースで名を馳せてきた男たちは、もう1つの壮大な夢を抱き、新たな伝説に向かって歩み出している。


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