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ブイキューブ 導入事例

ブイキューブ

コミュニケーション。
これは人間生活において必要不可欠な要素である。ビジネスにおいてはさらに重要だ。問題解決をはかりたいとき、重大な決議をするとき、タイミングのいいコミュニケーションがビジネスチャンスを生み出すことは多い。しかし、物理的な地点間の距離によってそれが難しい場合があることも事実。
そんなときに便利なものがある。テレビ会議システム。お互いが離れていてもモニター画面を通し、あたかも現実に会議をしているかのような世界を創り出す。そこにはもはや「距離」による隔たりはない。
東京都目黒区に本社を構える株式会社ブイキューブは、テレビ会議システムなど「ビジュアルコミュニケーション」のサービスを提供している。競合企業があまたある中、2004年に本格的に事業を開始したにもかかわらず、わずか数年で急成長を遂げ、今や業界でも有力企業の一角を成している。
急成長の秘密──。そこには、巧みな戦略に基づいた、技術の選択があった。


On2について

On2は、Webブラウザのプラグインを使って On2 VP6-E for Flash にエンコードする仕組みです。このプラグインは、わずか1ステッップでFLVエンコードを行い、Web/ファイルサーバ上にアップロードします。アップロード後、ユーザはすぐにコンテンツをサーバから視聴可能です。また、On2 Flix Publisher Live を流用すれば、ライブ映像を Adobe Flash® Media Saver 経由で配信することができます。

20歳で起業。9年間で急成長

20歳で起業。9年間で急成長29歳。
これは株式会社ブイキューブの社員の平均年齢だ。だが、それはもう1つ、社長の年齢も指している。
間下直晃社長。慶応大学理工学部に在学中のとき、知り合いからホームページの制作を依頼され、大手広告代理店との競合に勝ったことから学生ベンチャーの道を歩み、20歳のときに起業。それからわずか9年を経て、自宅だった仕事場は、再開発で活気づく中目黒駅前の大きなビル内になり、資本金は約4億円、社員数も100名近く。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。
「起業のきっかけはホームページの制作でしたが、そこからWebシステム、モバイルのアプリケーション開発など、受託型ビジネスを展開し、そこで得た利益を別のサービスに投入していくというスタイルでした」
インターネットのカレンダーサービス、オンライン上で色紙が書けるサービスなどを展開し、業績も順調に伸びていったが、2003年5月、大きな転機が訪れる。
「アメリカに『V-cube USA ,inc』という100%子会社を設立しました。日本ではモバイル向けのアプリケーションやサービスは進んでいますが、アメリカではモバイル向けの技術はまだまだ遅れている。日本のテクノロジをもっていったら面白いのではないかと思ったのです」
だが、ここで思わぬ障害が立ちはだかる。日米間のコミュニケーションである。電話、メール、FAXだけのやりとりでは十分なコミュニケーションがとれず、仕事が思うように進まない。そこで検討したのがテレビ会議システムの導入だった。
「当時売られていたテレビ会議システムの導入を検討しましたが、結局見送ることになりました」
テレビ会議システムは大きく2つのタイプがある。1つは「ハード型」と呼ばれるもので、テレビ会議システム専用のハードウェア機器を設置し、それにインターネット回線をつなぐことでコミュニケーションを図るもの。もう1つは「Webカンファレンス型」などと呼ばれるもので、JavaやActiveXなどで専用ソフトを開発し、利用者はそれをパソコンにインストール、ソフトのインターフェース画面を通じてコミュニケーションを行うものである。
「ハード型は1台100万円程度と高価で、複数台入れると軽く1,000万円を超えてしまいます。当時の当社の資金力では導入は難しかった。Webカンファレンス型は安価なものもありましたが、クオリティが低く安定性も悪いなど、要求レベルに達していませんでした。フリーの動画チャットなどのサービスも使ってみましたが、サポートがなく改善要求も出せない上、クオリティも満足できるものではなかった。ならば自分たちでそのシステムを創ってしまおうと考えたわけです」
市場になければ創ってしまおうという発展的な決断、それがブイキューブの急成長の原動力となるのである。


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「Adobe Flash®」という選択

「Adobe Flash®」という選択

ブイキューブは大きく2つの方法を模索した。1つは自分たちの手でソフトをつくり込んでいく方法。もう1つは、既存のもの、具体的にはAdobe Flash®技術を利用する方法である。
「可能性を探っている中でわかったことは、C言語やActiveXなどを駆使し、自分たちでソフトを組上げれば、機能面で充実したものがつくれるということです」
間下社長たちはマーケティングを実施。するとテレビ会議の需要が思った以上に高いことがわかり、商品化を前提に開発に乗り出すことになる。ところがここで、間下社長はふと考え込んでしまう。
「自分たちでつくり込んでしまうと、その専用ソフトをインストールしてもらわなければ使えません。我々のような仕事をしているならともかく、多くの一般ユーザにとって、専用ソフトをインストールするという手間のかかる作業は、受け入れにくいのではないか。商品が普及するためには『誰でも手軽に』使えることが欠かせません。ユーザの身になって考えたとき、インストールが必要なシステムでは普及していかないだろうと思ったのです」
そこで最終的に選んだのが、Adobe Flash®技術を使ったシステムだった。Adobe Flash® Videoの再生用プラグインはパソコン全体の90%以上のインターネットブラウザで利用されており、Windows、Mac、LinuxなどのOS環境にもほとんど左右されないため、どのパソコンでも見ることができる。この汎用性の高さこそ求めていたものだった。当時、Adobe Flash® Communication Server(現Adobe Flash® Media Server)がリリースされAdobe Flash®技術の可能性が広がったことも追い風に開発をスタート、商品名を『nice to meet you』と名付け、翌年2004年にAdobe Flash®を使ったテレビ会議システムを本格的に販売開始。
『nice to meet you』はASPで提供され、ユーザはブイキューブのサービス用ホームページにアクセス、ユーザ名とパスワードを入力するだけでこのシステムを利用する。映像はAdobe Flash® Playerのプラグインがあれば見ることができる。ワードやエクセル、パワーポイントなどの会議資料も同時に表示可能で、ホワイトボードに説明などを書き込むこともできる。
Adobe Flash®技術の採用はさまざまなメリットをもたらした。1つは、パソコンと通信回線さえあれば、いつでもどこでも誰でも利用できる点だ。
そしてもう1つ大きなアドバンテージとなったのがコストである。毎月の基本料金は最も安いプランで34,900円(税別)から、利用時間による課金のない無制限タイプでも最安月79,900円(税別)。それで10拠点まで利用できる。また、ブイキューブ独自の技術によってFOMAの携帯電話による映像でのコミュニケーションも可能にした。
インストールレスで誰でも利用できる手軽さ、圧倒的なコストパフォーマンス。『nice to meet you』は、あっという間に市場を席捲していくことになる。


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「ハイビジョンクオリティ」という新たな領域

※コーデック:動画は一度エンコード(圧縮)され、それを再生するためにはデコード(復号)する必要がある。その一式のプログラムのことをコーデックという。

「ハイビジョンクオリティ」という新たな領域

「私はいたって楽天家ですから、本当はもっと急激に伸びるかと思っていました。でも、ここ1年くらいで加速度は確実に上がっています」
『nice to meet you』をスタートさせてから3年、すでに約600社のユーザを獲得しており、年平均にすると約200社のハイペースで新規ユーザを増やしていることになる。
「最近伸びている理由として考えられるのは、ユーザのリテラシーが高まって、テレビ会議に抵抗感が少なくなっていることです。当社では離れた場所で映像や音声をやりとりすることを『ビジュアルコミュニケーション』と位置づけ、テレビ会議だけでなく、セミナーやセールスにも使えるサービスを提供してきました。現在、テレビ会議の利用が40%ですが、30%はセミナー、残り30%がその他のサービスとなっています」
もう1つ欠かせないのが技術の進歩である。『nice to meet you』の販売開始当初、それまでのWebカンファレンス型のクオリティの低さがユーザの印象にあったため、『テレビ会議システムは使えない』というイメージを払拭するのに苦労した。それが技術の進歩により操作性や画質のクオリティが向上、『nice to meet you』の画面を見せると驚かれることが多かったという。
そして2007年秋、間下社長はさらなるクオリティアップのために新たな技術を導入する。アメリカのOn2 Technologies社が開発したエンコーダVP6『ON2 Flix Live』である。
Adobe Flash®の動画の保存形式はflv形式だが、その標準コーデック(※)として採用されているのはSorensonの「H.263」とOn2の「VP6」の2種である。
Adobe Flash® Player7まではSorensonのみが採用されており、動画配信サイトのYouTubeで使われているコーデックもこのSorensonである。ところがAdobe Flash® Player8から新たに加わったコーデックがON2 Technologies社のVP6だ。VP6の最大の特長は、画質レベルの高さにある。従来のAdobe Flash® Player7と比較すると、格段にクリアな画面を表示できる。しかし、テレビ会議など“ライブ”でコミュニケーションを行う場合、VP6を使うことができない理由がある。
話は少しややこしくなるが、Adobe Flash®に限らず、インターネット回線で動画をやりとりする場合、回線容量の問題で映像データを圧縮する必要がある。データ圧縮にはさまざまな方式を各社が開発しており、主なものとしてAdobe Flash®ビデオではON2のVP6とSorensonのH.263、マイクロソフトからはWindows Media Video、他に「H.264」や「Divix」なども有名。映像配信には、映像を圧縮するエンコーダと、圧縮されたデータを再生するためのデコーダを用意する必要がある。Adobe Flash®では、インターネットエクスプローラなどのインターネットブラウザに、アドビシステムズ社が無償配布しているAdobe Flash® Playerをプラグインすることで、FLV形式の映像をブラウザ上で再生できる。あまり知られていないことだが、このAdobe Flash® Player8には、SorensonのH.263形式のエンコーダが含まれている。つまり、SorensonのH.263形式であれば、Adobe Flash® Playerで、映像のエンコードとデコードが可能だ。しかしON2のVP6では、映像のクオリティに定評はあるものの、Adobe Flash® Playerにエンコーダが含まれていない(デコーダは含まれる)ため、そのままではライブ映像でのコミュニケーションはできなかった。
「当社はテレビ会議など“ライブ”で映像を提供するサービスが基本ですから、エンコーダとデコーダがセットで提供されているSorensonしか選択肢がありませんでした。そんなとき、丸紅情報システムズさんがVP6のエンコーダ『ON2 Flix Live』を提供していると知り、話を聞いてみようと思いました」


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2010年には1万ユーザ

2010年には1万ユーザ

丸紅情報システムズとコンタクトをとってわずか1か月後、間下社長はVP6のエンコーダ『ON2 Flix Live』を採用することを決める。
「ON2 Flix Live」を使ったサービスが動き出すのはこれからですが、セミナーなど大人数に映像を配信しなければならない場合、回線の負荷を考えて映像の品質を犠牲にデータ転送量を落とさなければなりませんでした。しかしVP6であれば、データ転送量を落としながらも高画質化がはかれる。このメリットは大きいと思います」
そして、間下社長が「絶対条件だった」と語るのが汎用性だ。
「VP6に惹かれたのはAdobe Flash® Playerに採用されているコーデックであることです。仮にVP6と同等レベルのクオリティのコーデックがあっても、汎用性が低ければ、それだけで確実に何割かのお客様は『nice to meet you』のサービスを使わなくなってしまう。『誰でも手軽に』という当社の商品コンセプトを考えると、VP6の汎用性の高さは欠かせない条件です。」
「確かに、ビジュアルコミュニケーションは『会う』ことには勝てないと思う。しかし、移動が少なくなれば時間や手間はもちろん、環境問題にも寄与するはずです」と語る間下社長。現在、2008年に5,000ユーザ、2010年には1万ユーザを目標とし、業界ナンバーワンをめざしている。
リーズナブルな価格と高い汎用性によって急成長を遂げてきたブイキューブ。2008年、その加速度をさらに増そうとしている。


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