レポート

クエリーの実行によって作成されたデータ・テーブルは、さまざまなフォーマットで表示することができます。データの利用に最も適したフォーマットを選択して下さい。テーブル（Table）でのデータ表示は、クエリーで得られた生のデータを表示するものです。例えば、リンクの絶対的な稼働率のチェックや、他のアプリケーションでデータを利用する場合など、実際の数値を知りたい時には、この方法を使用します。チャート（Chart）でデータ表示すると、結果を視覚的に把握できます。あるリンクの稼働率に何が大きく寄与しているのかを簡単に知りたい時など、すばやくアイテム間の比較を行なう場合に、この表示方法が便利です。もう一つ、テーブルとチャートの大きな違いは、バリュー（値）が存在しなければ、チャートはプロットされないということです。テーブルの場合には、必ずしもバリューは必要ありません。これによって、「特定のインターフェースで見られるアドレスは何か？」といった質問に応えるのに使用できます。

テーブルかチャートかを選ぶだけでなく、クエリーに選択した時間枠全体のトータル（合計）としてデータを表示させるか、あるいは、時間内のデータのトレンド（傾向）として表示させるかも決められます。トータルとしてデータを表示させた時には、テーブルの列は、時間枠全体でのデータポイントを表します。この場合、タイム・セレクターのインターバルは無視されます。時間内にどのようにバリューが変化したかを把握したい場合には、トレンドを選択します。トレンドでは、それぞれのローは、タイム・セレクターのインターバルで定義された時間枠のデータポイントを表します。

フレーム・クエリーによるトップ（上位）・ソースを例に挙げれば、このクエリーの結果をトータルとして表示させると、それぞれの上位ソースが時間枠内に送信した合計フレームを見ることができます。結果をトレンドとして表示させると、各上位ソースが送信するフレーム数が、時間内にどのように変化したかを見ることができます。

クエリー結果の表示にチャートを選択すると、チャートは、結果データを、シリーズ（series）、カテゴリー（categories）、バリュー（values）によって解釈します。sFlowTrend-Proは、選択されたチャート・タイプに基づいて、最も適切なフィールドをカテゴリー、シリーズとして選びます。

表示フォーマット情報パネルは、どのようにクエリーがプロットされるかを理解するのに役立ちます。基本設定タブまたは詳細設定タブでクエリーが作成されると、生成されるカテゴリー、シリーズ、バリューが表示されます。時間トレンド・チャートの場合、カテゴリーは常に時間ですから、自明であるとして、情報パネルには表示されません。同様に、トータル・チャートでは、シリーズが常にバリューから生成されるため、シリーズは表示されません。テーブルの場合には、テーブルを作るカラムは、表示されます。

データの表示には、次のフォーマットが使用できます。:

基本設定(Basic settings)タブを用いて、しばしば利用するクエリーを定義、パラメータ化できます。これらクエリーは、チャート・タブで用いたものと良く似ています

基本設定を用いてクエリーを定義するには、まず、クエリーに、ネットワーク全体のデータを抽出させるか、それとも、個別のスイッチまたはインターフェースのデータを抽出させるかを決めます。クエリーにネットワーク全体のデータを抽出させるには、スイッチ・ビュー・セレクターを用いて、「全てのスイッチ（All switches）」を選択します。この場合には、1つのトラフィック・フローが複数のスイッチにまたがっていても、そのフローは1回しかカウントされません。つまり、クエリーがデータの複製を解除するのです。クエリーが、個別のスイッチやインターフェースを通過するトラフィックについて、データを抽出する場合には、スイッチ・ビュー・セレクター、インターフェース・ビュー・セレクターを用いて、関心のあるスイッチやインターフェースを選択します。

次のステップでは、クエリー・セレクターを用いて、あらかじめ定義されたクエリーを選択します。クエリー結果のカラムのキー・フィールドを選択するものと考えて良いでしょう。その後、バリュー・セレクターを用いて、結果のバリュー・フィールド・カラムを指定できます。稼働率やカウンターがあらかじめ定義されたクエリーは、スイッチ・ビュー・セレクターやインターフェース・ビュー・セレクターで単一のインターフェースが選択された場合しか利用できませんので注意して下さい。

次のステップでは、クエリーのパラメータ化を行います。:

クエリーを全てパラメータ化したら、セレクターの「結果の表示（Display results）」で表示フォーマットを選択し、どのように結果を表示するかを決めます。表示フォーマットを選択すると、sFlowTrend-Proは、クエリーが生成したデータが、どのように表示されるかを分かりやすく示します。例えば、バー・チャート（トータル）が選択されたら、どのフィールドがカテゴリー（バー）に用いられ、どのバリュー・フィールドが、バーの高さを決めるのに用いられるのかを、表示フォーマット情報パネルに表示します。

詳細設定(Advanced setting)タブでは、クエリーがデータを抽出するキー・フィールド、バリュー・フィールドを手動で選択して、あなた独自のクエリーを定義できます。

詳細設定を用いてクエリーを定義するには、まず、クエリーがアクセスするデータベースを選択します。sFlowTrend-Proには、2つのデータベースが収録されています。:

次に、クエリーに、ネットワーク全体のデータを抽出させるか、それとも、個別のスイッチまたはインターフェースのデータを抽出させるかを決めます。クエリーにネットワーク全体のデータを抽出させるには、「全てのスイッチ（All switches）」のチェックボックスにチェックします。クエリーに特定のスイッチのデータを抽出させるには、「全てのスイッチ（All switches）」チェックボックスのチェックが外れていることを確認してから、モニタリングされているスイッチのリストから、1つ、または複数のスイッチを選択します。クエリーが、個別のインターフェースを通過するトラフィックについて、データを抽出する場合には、インターフェース・ビュー・セレクターを用いて、関心のあるインターフェースを選択します。クエリーが、複数のスイッチのビューを持つよう定義されている場合には、1つのトラフィック・フローが複数のスイッチにまたがっていても、このフローは1回しかカウントされません。つまり、クエリーがデータの複製を解除するのです。

次のステップでは、クエリーがデータを抽出するフィールドを指定します。「クエリー・フィールドの選択（Select query fields）」パネルでは、選択されたデータベースに利用できるものの中からフィールドを選択できます。利用できるフィールドは、「利用できるフィールド（Available fields）」リストに表示されます。クエリーの結果をチャートに表示したい場合は、少なくとも1つ、バリュー・フィールドを選択しなければなりません。「利用できるフィールド（Available fields）」リストには、テキスト入力欄があり、ここに、テキストを入力することで、マッチする名前の利用できるフィールドをフィルタリングできます。例えば、フロー・データベースを選択し、入力欄にaddrと入力すると、addrが名前に含まれるフィールドだけが表示されます。

また、フィールドの関数を指定することも可能です。「関数（Function）」ボタンをクリックして、表示されるダイアログに従って関数を作成します。関数によっては、選択したデータベースに有効でない場合があります。

少なくとも1つ以上のバリュー・フィールドを選択したら、クエリー結果を保存するかどうか、どのバリューを保存するかが選択できるようになります。また、「上位n位（Top N）」の指定が可能です。これによって、クエリー結果を特定のバリューで並べ替えた時に、上位n位までのエントリーだけが表示されます。「全てを含める（Include all）」チェックボックスをチェックすれば、全ての結果を見ることも可能です。これは、クエリー結果をテーブルで表示するように選択した場合のみ、合理性があります。

基本設定の場合と同様、データを抽出する時間枠や、特定の属性を満たすトラフィックだけを選ぶフィルターを選択して、さらにクエリーをパラメータ化できます。

最後のステップでは、セレクターの「結果の表示（Display results）」を用いて、クエリー結果の出力フォーマットを選択します。