非接触3次元デジタイザの新モデル販売開始 青色LED採用で測定性能大幅アップ
丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長 小川 和夫)は、形状測定機メーカーの独ジーオーエム社(GOM mbH 本社:ドイツ・ニーダーザクセン州、社長 コンスタンチン ガラヌリス / Konstantin Galanulis、1990年設立)製ハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス(ATOS)」シリーズの新モデル「エイトス トリプル スキャン(ATOS Triple Scan)」を2011年2月1日に発売します。

「エイトス」シリーズは、測定物に触れることなくその表面寸法を測定し、形状の3次元データを作成するシステムです。「エイトス トリプル スキャン」は、測定を邪魔する反射が起こりにくい青色LEDを測定補助光の光源に活用した「ブルーライトテクノロジ」を搭載し、測定環境に測定結果が影響されにくくなりました。従来は測定が難しいとされていた、光を反射する光沢面、もしくは光を吸収する黒色の表面をもつ測定物も、より容易に測定することが可能です。また、1回の撮影で3回の測定処理を行う「トリプルスキャン」技術も新たに搭載し、CCDカメラの画素数を大幅に上回る形状の読み取り性能を達成しました。一度に測定する範囲も拡大し、測定時間の大幅な短縮を実現しています。測定を自動化するソフトウェアが付属し測定業務の簡便化を図れるようになりました。
複雑な形状を持つ自動車のエンジンブロックシリンダーの例では、従来製品では15分程度かかっていた形状の読み取りが、エイトストリプルスキャンでは約7分で行うことが可能など、測定時間が50%削減となります。(当社比)
ハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス トリプル スキャン」の販売価格は2200万円(税抜き:予定)から。自動車、家電等の製造業を中心に販売開始から1年間で15億円の販売を目標にしています。ジーオーエム社は、1995年にハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス(ATOS)」シリーズを発売し、これまで世界累計3000台以上を販売しています。


製品開発を行うさまざまな企業において3次元データを有効活用することで、製品の3次元データ作成にかかる工数削減、および製品の検査や評価にかかる時間短縮を可能にし、業務改善に役立てることができます。
- (*1)複数種類の光学測定アルゴリズム:「エイトス(ATOS)」シリーズは、高度なCCD画像処理技術をベースに、システム本体のプロジェクターから縞模様(フリンジパターン)を、測定物へ照射し、表面のコントラストの状態をデジタル化する「空間コード化法」と、照射されたパターンをスライドさせる「フェーズシフト法」、および左右2つのデジタルカメラで撮影する三角測量(*2)の原理「ステレオ法」を組み合わせた測定原理等の組み合わせにより、立体物を高速かつ高精度に3次元データ化する。
- (*2)三角測量:基準点と各点を結んで測量区域を三角形で示し、三角形の内角・辺長を用いて位置、高さを求める。
ジーオーエム社ホームページ:http://www.gom.com/
URL: http://www.marubeni-sys.com
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