Tebis V4.1開発の背景
- 自動車産業の変化についてEV、自動運転、軽量化など最新技術への対応が必要
- 熟練労働者の減少について労働人口の変化により、人材の獲得、育成への取組みが必要
- リードタイムの短縮について製品サイクルを短縮するため、金型リードタイムを短縮する必要
これらの課題背景が、バージョン4.1の開発コンセプトに反映されております。
Tebisは製造プロセス全体を1システムで包括サポート可能です。金型製作における各工程に必要なモジュールを保持しております。それにより、複数のソフトウェアを扱うことがなくなりますので、業務シェアがしやすくなり、業務全体の効率を向上させることが可能になります。またシステム統一化によりソフトウェアの種類や保有ライセンス数を減らすことでランニングコストの削減にも繋がります。
Tebisは現場の設備を各種ライブラリに登録することでお客様の加工環境を完全に再現することが可能です。ソフトウェア上に再現された加工環境を活用することで、干渉の無い安全なツールパスを作成します。またNCテンプレートに加工技術のノウハウを登録することによって、NCデータ作成の標準化および自動化も可能です。この仕組みにより、熟練技術者が構築した高度なノウハウを活用し、初心者でも熟練者レベルのNCデータを作成することが出来ます。
MES(製造実行システム)を金型製造現場に導入することにより、大幅な生産性効率化を図ることが可能です。Tebis V4.1はMESシステムProLeiSと強固なデータ連携が可能となっており、予実管理データ(計画と実績)を活用して効率を向上させる仕組みも保有しております。金型製造の複雑なプロセスを細かなワークフローに展開&管理し、加工機の稼働スケジュール、設計・NCプログラミング・マシンオペレーター等の各担当者へのタスク割り当てを行います。また金型用購入部品・工具等の社内在庫管理も機能として含まれます。
これらの課題背景が、バージョン4.1の開発コンセプトに反映されております。
Tebisは最新のパラメトリック技術による追従機能を搭載しております。CAD要素に履歴を持たせることにより 要素の編集、要素作成のテンプレート化が可能です。これにより、CAD作業工数が大幅に改善されます。 また、ソリッド設計に対応することにより要素同士の和・差・積を計算するブーリアン演算機能や数値指示での要素作成ができるスケッチ機能が搭載されています。
プレス金型はインサート部品を組み込んで加工するのではなく、部品単位で加工することで全体のリードタイムを短縮することが可能です。Tebisでは単品加工専用モジュールを保有しており、最終形状部品のモデリングやインサート部品毎のNC作成の自動化、さらにインサート部品を複数段取りし、相互干渉を担保し、安全加工をすることができます。
TebisはCADの色情報を元に、強あて面・弱あて面の一括オフセットを行い、周辺面の徐変を自動で行うことができます。これにより見込み面作成に要する工数を大きく削減する事ができます。さらにR縮小と拡大機能にて、プレス金型のモデリング作業をサポートします。またTebisは一括面変形機能も保有しており、解析や測定結果を活用した面変形が可能です。これにより近年の新素材対応で課題となっているトライアルループ作業の低工数化をサポートします。
Tebisはスキャンデータを可能な限り正確に再現したCADサーフェスを作成することができます。スキャンされた形状・特徴を分析し、ワイヤフレームモデルを半自動で作成します。ワイヤーフレームとメッシュから自動算出されたサーフェス面を生成し、精度を指定することでスキャンデータにどこまで近似すべきかを決定します。これにより、短時間で面間の折れや離れのない高品質なサーフェス面の作成が可能です。また、Tebisリバースエンジニアリング機能で生成されたサーフェス面は曲率を考慮した面構成にできるため、解析用や加工面として非常に優位性があります。
Tebisはツールパス演算ロジックに「サーフェス演算」を採用しています。メッシュ形状からCLデータを作成するファセット演算に比べ、面に対してダイレクトに計算をすることができるサーフェス演算では高精度なパスの作成が可能です。また、Tebisに搭載されている独自開発のエンジンによって、高精度なツールパスの高速演算を実現します。
Tebisはトータルソリューションソフトウェアとして、CADモデリングから各種加工(2軸、3軸、5軸、レーザー、旋盤、ロボット)データの作成に加えて、複数ワーク段取り、マシンシミュレーションや機上計測など製造現場で必要とされる機能を広範囲でサポートしております。各業種の製造プロセス全体を網羅する豊富なモジュールを保有した一気通貫CADCAMシステムとしてご提案可能です。
Tebisは要素を自動選択する「Automill」機能と、「NCテンプレート」を組み合わせて、ツールパス計算の自動化を実現します。2.5軸加工では、3次元CADを活用して、穴種・ポケット形状を自動認識し、属性を付与します。また付与された属性に対してあらかじめルール化された加工手法を自動割当するため、作業を標準化し、自動でツールパスを作成することができます。