世界一のEV先進国ノルウェーでの体験 Vol.1
今回は仲原が担当です。「世界一のEV先進国ノルウェーでの体験」を数回に分けてお話させていただきます。
先ずはノルウェーへ行くに至った経緯を簡単に説明します。
我が家では十年前までホストファミリーとして海外からの留学生を受け入れておりました。
アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、スペインといった様々な国から男女問わず３か月から１年間、家族として生活していました。
その中の一人、ノルウェーからの留学生Ellinor（当時17歳）が結婚することになりノルウェーでの結婚式に招待いただきました。
約一年前にこの話を頂き、コロナ禍ではありましたがチャンスがあれば是非行ってみたい国だったので家族で行くことにしました。
長男は仕事の都合で欠席、参加者は私と妻、娘の3名です。
7月2日の結婚式を楽しみにしていたのですが、ある日私の病気が見つかり数週間入院することになりました。退院後も1年間は投薬による治療が必要で、この間は感染症リスクが高く人との接触を避けて行動することで医師からの許可をもらいました。
退院直後の体力低下もあり移動は可能な限り車を使うことになったのです。ノルウェーではガソリンスタンドに充電施設が併設されており困ることは無いとEllinorから聞いたので旅行中はEVで移動することを決めました。移動を含め10日間の旅が始まります。
ノルウェーの発電事情
ほぼ100%水力発電です。フィヨルドに流れ込む雪解け水を利用しているようで、とにかく水が豊富でびっくりします。ノルウェー政府がEV普及のために補助金を出し普及に努めている理由が分かります。CO2を排出しない環境作りを進めています。ノルウェーの充電事情
ガソリンスタンドには充電設備が併設されています。ショッピングモールの駐車場や町中の駐車場でも充電設備があります。地方の田舎町でもスーパーや郵便局、町役場的な場所にも充電設備があります。ただし地方は充電出力が低い場合が多く充電に時間がかかります。高速のパーキングエリアにはテスラ専用の充電設備もあります。オスロ編
出発日当日まで名古屋にて「人とくるまのテクノロジー展」へ出展していましたが、午後は自宅へ戻り荷物を車へ詰め込み、大学帰りの娘を途中でピックアップ、予約していた10日間連続で利用できる格安駐車場へ移動しタクシーにて羽田空港へ。
妻とは羽田にて待ち合わせです。新幹線の遅れや、首都高の渋滞などで一つでも歯車が狂うと飛行機へ乗れない、家族の誰かは間に合わないなどあったかも知れませんがスムーズに進みました。
羽田からはTurkish Airlinesにてイスタンブール経由、オスロとなりトランジット含め約19時間の移動です。
イスタンブール空港にて旅行中に飲むワインやビールを調達しました。
ノルウェーの物価事情
ノルウェーは税金が非常に高く何を買うにも高額です。食料品は15%、その他は25%の税金がかかります。また、税金分を差し引いても物自体が高額です。500mlペットボトルの水が462円（33NOK × 14円）もします。オスロ市内の駐車場は2.5時間で459NOK（6,426円）でした。
イスタンブールから黒海の向こうはウクライナです。
早朝でしたが海以外何も見えませんでした。
心の中で早く戦争が終わるよう願いました。
オスロ空港へ到着しました。
空港内にあるレンタカー受付へ向かいます。
Webからの予約では返却場所を変える事は出来なかったのでオスロ空港受取、返却となります。
EVはSkoda Enyaq iVを予約していましたが、直前に他の方へ貸し出したようで「ガソリン車になりますがよろしいですね？」と、
「No! Please the EV!」即答しました。
EV体験は絶対に外せない事でしたので少々きつく言ってしまいました。
待つ間に受付の女性が日本の歌を知っていると歌いだしたのがテレサテンの「つぐない」でした。気を使ってくれたのでしょうが微妙な選曲です。
最終的に用意されたのはVolvo系列のEV Polestar 2、中々ゴージャスな車です。Skodaよりもグレードが上でしたが、追加料金なくレンタルできました。少々時間はかかりましたが、次の目的地へ向け出発です。
実はここが最大のターニングポイントになります。
ノルウェーのEV割合
私の感覚ですが、自家用車と思われる車は8割近くがEVまたはPHEVなどのハイブリッド車でした。特に目立ったのがテスラです。この8割の内50%はテスラではなかったかと思います。お金持ちの国だけに凄い車ばかりです。日本車（トヨタ、三菱、マツダ）、韓国車も見かけました。その他ベンツ、BMW、Volvo、Volkswagenは見かけましたが、何故かフランス車（Renault、Peugeot、Citroen）は見かけませんでした。エンジン車が多いのかもしれません。関連記事
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データソリューション営業部仲原 英喜
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