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【100本目記念】3Dプリンティングへの関心の変化は?掲載日:2021/08/04

このコラムを読んでいただけるみなさんのご支援ご応援のおかげで今回が100本目の公開になります。2017年2月の第1本目から現在まで、コラムごとの閲覧された回数などから、3Dプリンティングへのみなさんの関心がどう変わってきたかを見てみると...

筆者紹介

丸岡 浩幸

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部モデリング技術部アプリケーション推進課スペシャリスト。Stratasys樹脂3Dプリンター、DesktopMetal金属3Dプリンターの国内外の活用情報収集発信、より良い活用方法提案、開発業務を主に担当。

おかげさまでコラム公開100本目になりました

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このコラムを読んでいただけるみなさんのご支援ご応援のおかげで、今回が100本目の公開になります。あらためてこれまでお読みいただき、ありがとうございました。今更ながら、よく恥知らずに書きたいことを書いてきたものだと顔が赤くなる思いですが、それは棚に上げておいて、これまで振り返りとこれからについて考える機会として、2017年2月の第1本目から現在まで、3Dプリンティングへのみなさんの関心がどのようなところにあり、どう変わってきたかを見てみたいと思います。

古く、長い間公開されているコラムの閲覧回数が多くなる傾向になってしまうのですが、みなさんの関心度合いを測るひとつの目安として、累計のページ閲覧回数ランキング ベスト5を下から順に発表したいと思います。

第5位
航空機製造に3Dプリンティングが使われるのはなぜ? 2017年7月
「今回は、先日フランスで開かれたパリ航空ショーでStratasys社が初めて出展するなど、3Dプリンティングに関するニュースが届きました。なぜ航空機製造に3Dプリンティングが使われ始めたかについて考えてみますと…」

第4位
4Dプリンティングが拡げる大きな可能性とは? 2018年10月
「2018年10月11日に「4D and Functional Printing 2018」というカンファレンスが初めて開催され、筆者も参加しました。「4D=4次元」プリンティングとは3Dプリンティングを超える様々な可能性があることが分かりました。それは何かというと…」

第3位
「3Dプリンティングの「時間」」 2017年3月
前々回では3Dプリンティングの品質と精度、前回はコスト対効果について述べました。今回は…」

実はこれは1本目からの「特にものづくりの中で3Dプリンターを使う場合は、一般に言われるQCD(ここでは品質、コスト対効果、時間とします)に分けて考えると、少し見えてくることがあります。」というシリーズの「時間」についての「その1」で、次の「その2」に続いています。

第2位
「3Dプリンターの「時間」と比較のポイントは?」 2018年10月
「3Dプリンターの性能を表す数字はたくさん公表されていますが、3Dプリンターを使うと仕事を速く進められると宣伝されたり理解されたりしている割には「時間」について広く公表されている数字が少ないのではないでしょうか。それには訳があり、「あいまいなものさし」「人と機械の仕事時間」がキーワードですが…」

ここまでを振り返ると、「時間」の話題が2本ランクインしていることから、みなさんの時間に対する関心が高いのかなと思いました。また「4Dプリンティング」という新しい言葉に興味を持たれたのかもしれませんが、現状だけでなく、少し先の未来についての関心も高いのかもしれません。また「航空機部品製造」には直接関わる方は少ないと思いますが、3Dプリンティング活用で進んでいると言われる分野の情報は、今日現在でも製造全般の活用のヒントになることもあって、関心が高かったのかとも思います。

「金属」への関心とこれからは?

そして第1位は
「新しい金属3Dプリンター「Desktop Metal」とは?」 2018年3月
「2月14-16日に開催されました「3D Printing 2018」展示会では樹脂は当然ながら、特に金属に関する新しい製品、サービスなどの展示が増え、来場された方も金属ご関心のある方が増えたようでした。そのなかで、弊社丸紅情報システムズ株式会社が国内での代理販売開始を発表した「Desktop Metal」は注目を集めた中の一つでした。それはどのようなものかと言うと…」

実は2位以下のページ閲覧数の順位の差はそれほど大きくないのですが、第1位は第2の約2倍で、大きな差がありました。このことから、やはり「金属」への関心が非常に高いことを改めて感じました。

このコラムを書き始めたころの時点では、海外の情報についての回が多く見られていた傾向がありましたが、年々このコラム以外にも海外の情報が多く発信されるようになり、また「3Dプリンティングは海外の出来事」という見方も時間と共に減ってきたことで、傾向も変わってきたのかもしれません。

この他ベスト5以下でも、「3Dプリンティングの品質とコスト対効果」や「「DfAM」とは?学ぶには?」などが上位にあり、書いた時には「ぜひ読んでほしいけれども、少しややこしく硬い話題で、読む方は少ないかな?」と思っていた回が上位にあり、それは良かったと思っています。

これからも装置、材料、用途については「金属」への関心の高さが続くと思いますが、樹脂もこれから新しい材料や工法が出てくることや、SGDs対応ニーズが増えることで、再び関心が高まるのではないかと考えています。また、3Dプリンティングによる製造が広がってくると、「考える」「作る」だけでなく「整える」「評価する」への関心と共に、工程管理なども含め、関心の範囲は広がっていくと考えています。

 

 

 

このコラム自体や内容について賛否両論あることは理解していて、このままこの形で続けていくのが良いかは正直考えているところではありますが、「読んでいただくみなさんにとって3Dプリンティングのご活用の役に立つものなのか?」を問い続けながら、もうしばらくは続けていこうと思っています。もし皆さんの方でこれまでお読みいただいたご感想、これからへのご要望などございましたら、こちらの「お問い合わせ」ページから、内容を「その他(コメント欄にご記入ください)」にチェックし、コメント欄にお書き頂いて送信していただければ、参考にさせていただきたいと思いますので、お時間のある時によろしければお願い致します。

まだ暑い日とコロナ禍は続きますが、みなさんご自愛いただき、ご安全にお過ごしください。今後ともこのコラムのご愛読のほど宜しくお願い致します。

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