MSYSでは文理さまざまな学部出身者が技術や営業、事務などの職域で活躍しています。私は大学院で社会知的情報学を専攻した“バリバリの情報系”。そんな私から見て、MSYSには他社にはない大きな魅力がありました。第一に、世界中から最先端技術を採り入れ、新たなソリューションに繋げている点。丸紅グループの一員であり、待遇面も含めて恵まれた環境にあること。これらの理由から入社を志望し、現在はWDM課の技術担当として、WDMを用いた通信インフラの販売、設計・構築、運用に携わっています。部署名にある“WDM”は、光通信技術の一つであるWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重通信)のことで、複数の異なる波長を伝送することから「大容量のデータを高速で通信できる」という特徴があります。顧客は電気通信事業者のほか、テレビ通信会社など独自の光伝送システムを必要としている企業等も含まれます。
そもそも、WDM課は、「技術革新により携帯電話での大容量通信が可能となり、一気に需要が高まった」という経緯があります。当社において成長率が高い事業の一つであり、社内的にも注目度の高い事業に携われることを心から誇りに感じています。社内を見渡すと、上司はもちろん、どの先輩も仕事への責任感が高く、顧客からの難しい要求にも真摯に応えています。こうした先輩方の仕事への姿勢もまた、誇りに感じることの一つです。実際、私たちの仕事は、わずかな判断のミスが大規模障害を引き起こしてしまう危険性があります。そのため、WDM課に異動したばかりの頃は、プレッシャーに押しつぶされそうな思いをしたことが何度もありました。その都度、上司や先輩に相談して解決してきましたが、配属から数年が経った今は自分で方針・解決策を考え、案件を進めていくスキルが身につきました。気がつくと、お客様から直接、問い合わせをいただくようになり、そんな時、「WDM課の技術担当として、少しは成長できたのかもしれない」と感じています。
WDM課では、一人の技術担当が常時、複数の案件を担当しています。案件の規模は大小様々ですが、時には予算何億円という大規模案件を担うこともあります。お客様との会話の中からニーズを引き出したり、通信インフラの工事をする作業員が動きやすいよう配慮してスケジュールを組んだり――。こうした判断を自ら担っていくため、MSYSでは若手でも自ら考え、判断し、行動する力が求められています。今後、AIにより単純作業が自動化されていったとしても、最新の技術とお客様をつなぐMSYSの事業が淘汰されることはないでしょう。もちろん、これからもお客様に選ばれる企業であり続けるためには、私たち技術担当がスキルをさらに磨いていくことが必要だと感じています。かつて、上司が先見の明で現在の部署を育て上げてきたように、私も時代のニーズの変化を先読みして、新しい技術を採り入れた新しい事業を立ち上げてみたいですね。会社が用意してくれたフィールドで活躍するのではなく、自ら築いたフィールドにより会社に貢献していくことが、私が目指す最終目標です。