スポーツが3Dプリンティングを加速する！掲載日：2021/06/22

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昨今明るい気持ちになれるニュースが少ない中、テニス、野球、ゴルフ、水泳、陸上短距離など国内外で日本の選手が目覚ましい活躍をされたニュースが数多く入り、うれしいのと共にスポーツの持つ大きな力を改めて感じた方も多いのではないでしょうか。

同時に特にトップレベル、プロの選手が使う用具、衣服や靴は常に限られた条件の中で進化が求められることから、新しい材料、製法、形状が開発され、競技で試され、成果が明らかになり、それに伴い選手も進化するという相乗サイクルを歴史的にも繰り返していると思います。その結果優れたモノは徐々に産業や社会で広く使われるようになる例は多くあります。

3Dプリンティングも約30年の歴史の中でスポーツが技術・材料・用途開発を加速してきたケースがこれまでも多々あり、試作用途は言うまでもなく、実用品としても特に選手が直接身に着けるもの、持つものに使われ、話題になったことがありました。

開催が予定されている東京2020オリンピック・パラリンピックにおいても、既に使われる見込みの3Dプリンティングによる靴、用具の例が海外のオンラインニュースで報道されていました。

2021年6月8日付　「3D Printing Industry」記事

https://3dprintingindustry.com/news/tokyo-2020-previewing-3d-printings-contribution-to-the-olympic-games-191216/

上の記事でも紹介されている通り、表彰式で使われる表彰台は、洗剤などのプラスチック容器を回収、再生した材料と材料押出法の3Dプリンターで正面のパネルが作られたとのことで、そのメイキング動画が公開されています。

2021年6月3日公開
「東京2020オリンピック・パラリンピック 表彰台メイキング映像」
https://youtu.be/BSa2OUQZCF0

もちろんコンセプト、デザイン、設計制御ソフトウエア、3Dプリンター、どれも今後につながる素晴らしいものですが、一つ注目したいのが、先回のコラムで触れた、経済産業省「2021年版ものづくり白書」で示された取り組むべき3つの課題の一つ「グリーン」の点でもプラスチックのマテリアルリサイクルは重要な対策のひとつですが、様々ある成形方法の中で、3Dプリンティングの材料押出法は使える原料の幅が広く、作るために捨てる材料も少ないことから、それに適した製法であることです。

余談ですが、デザインをされた野老朝雄様とは、過去にこちらコラムでもご紹介した、宣伝会議賞の3Dプリント製トロフィーを作ったときにお仕事をご一緒させていただきました。

良く知られている通り国内外のモータースポーツ、学生フォーミュラ（自動車技術会）車両でも3Dプリンティング実用部品は多く使われ、過去に世界最高峰二輪レースのトロフィーにも3Dプリンティングが使われた例もあり、3Dプリンティングの良いところを活かしたものがこれから様々なスポーツの中で使われることで、更に技術や材料が進化し、多くの人が知ることで社会に広がっていくと思いますので、そのような視点でスポーツを見るのも面白いと思います。

スポーツイベント周辺でも3Dプリンティングが選手、関係者、観客の安全安心につながる製品に使われている例も引用紹介します。

2021年5月18日付　株式会社ホタルクス様ホームページ内リリース記事

成田国際空港様とUV-A 除菌器
「HotaluX TOUCH（ホタルクス タッチ）」を共同開発
http://www.hotalux.com/corporate/press/2021-05-18.html

文中で弊社丸紅情報システムズ株式会社の協力についても触れていただいています。

おそらく公表されていない、知られていない例もまだあると思いますが、競技者も観客も多くの「人」により成り立ち、社会や健康にも良い影響をもたらすスポーツによっても3Dプリンティングの技術、材料、活用が加速されることに期待したいと思います。

直前のお知らせとなりますが、弊社丸紅情報システムズ株式会社は下記展示会に出展し、3Dプリンター、3Dスキャナーなどの展示説明を行います。

TECHNO-FRONTIER 2021　第1回開発・DX展
主催：一般社団法人日本能率協会
開催日時：2021年6月23日(水) ～ 2021年6月25日(金)　10:00～17:00
※本展へのご参加は完全事前登録制です。https://jma-tf.com/real/kaihatsusekkei/

東京ビッグサイト青海展示棟　Bホール
(MSYSブース番号：BB-02)

INDUSTRY-FRONTIER 2021　第2回 工場内物流最適化展
こちらのブースでは自律走行型搬送ロボット「EffiBOT」、増加する工場内の制御システムへのサイバー攻撃対策としてOTセキュリティ製品「TXOne」やアセスメントサービス等も合わせてご紹介いたします。

東京ビッグサイト青海展示棟　Aホール
(MSYSブース番号：AH-10)

ご来場をお待ちしております。