展示会場ではケース内の模型を外から見られるだけですが、それでも見る人が自分の見たい角度、距離から自由に見られることで、文字や画像ではわかりにくい情報や知識が短時間に伝わり、もし触ることができれば、更にその情報量が増え、残る印象や記憶も増えるでしょう。
この展示物も丈夫で軽いので、ぜひ今後触れられる模型としてご活用いただけると良いと思います。

同じようにStratasys J750の特長である、3次元データ上の色をそのまま3Dプリントできる、透明材料との複合ができることを活かして、「新しい見せ方」を実現された例を丸紅情報システムズ株式会社ウエブサイトでもユーザー事例として紹介していますので、ご参照ください。
東京大学 物性研究所 計算物質科学研究センター様
株式会社クロスアビリティ様 ご活用事例
原子は原子核の球の周りに輪のような軌道で電子が周っているイメージを本や学校で見て、それが常識だとずっと思っていましたが、実際は電子は原子核の周りの空間に存在し、その存在する確率の高さの空間位置は濃淡のある雲のように表せるそうです。
スーパーコンピュータでその電子雲(電子密度分布)を数値計算した結果から3次元データを作成され、それをStratasys J750で3Dプリントした例が下記の模型です。

これは、炭素原子だけが結合してボールのような構造になるフラーレンの分子模型形状と電子雲をピンクの点として透明樹脂の立方体の中に配置して一フルカラープリントし、表面を研磨して作られました。これにより、電子雲を手に取ってまわしながら見ることが出来、教育で使うことにより「3D映像でモニタ上だけに表示することに比べ、電子雲の状態と分子構造の関連についての理解が深まる」とのことです。
他にも富士山の周りの大気の流れを数値解した結果から作った模型もあります。

これらの良さが写真では伝わりにくいのが残念ですが、今後も弊社ショウルームや展示会で現物をご覧いただける機会を作れればと思います。