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STLデータについて掲載日:2017/02/20

stldata

STLデータは3D CADソフト用のファイル形式の一つで、ほとんどの3D CADソフトにてサポートされています。

STLデータは3次元の立体形状を小さな三角形の集合体で表現するファイル形式で、特に3Dプリンター業界にて最も取り扱われているファイル形式となります。

当社で販売されている3Dプリンターへの入力データとしては、基本的にSTLデータが必要となっています。

今回はそのSTLデータの基本的な情報として「精度」と「エラー」についてご紹介します。

STLデータの変換精度について

  • 図1
  • 図2

3D CADソフトからSTLデータに出力する際に「変換精度設定」がありますが、精度設定が荒い場合には、図2のように真円が正常に表示されません。

もちろん、3DプリンターはSTLデータのとおりに造形しますので、精度設定が荒いSTLデータでは完成モデルも多角形状のモデルとなってしまいます。

3D CADソフトからSTLデータに出力する際の変換精度設定は下記の設定をご参照ください。

・Total Quality: 0.01mm(Tolerance : 公差)

・Detail Quality: 5° (Angle Tolerance:角度公差)

STLデータのエラーについて

3D CADソフトで3Dデータを作成した際に一部の面がなかったり、面の結合に不備などがある状態のまま出力したSTLデータを3Dプリンタに入力しようとすると、エラーが発生したり、完成モデルに造形不良や形状が異なって完成する、といった不具合が発生します。

一例として、図3は面が閉じていない不備のあるSTLデータをプリンタ転送ソフトでスライスデータ化した際の図となります。プリンタ転送ソフトでは、STLデータを輪切り状態にしスライスカーブの集合体であるデータに変換しますが、STLデータにて面が閉じていない箇所があるため、異常とみなされる黄色いスライスカーブが大量に発生しています。

このデータで造形をすると、黄色いカーブ部分には樹脂が積層されることはないので、造形不良が発生してしまいます。

エラーを修正する際は、3D CADソフトにて問題のある箇所を修正してから、STLデータに再出力していただく必要があります。

あるいは、STLデータの修正ソフトであれば、容易にエラーチェックや自動修正が可能です。下記のようなエラーチェックソフトで事前にエラー確認し、エラー箇所を修正いただけると、不要な造形不良などを回避することが可能となります。

Materialize社製 MiniMagics:STLエラー確認用のフリーソフトウェア(修正機能は有償版のみ)

図3

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