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材料吸湿による造形品質低下について掲載日:2017/04/18

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FDM方式3Dプリンターでは、熱可塑性樹脂材料を使用するため樹脂が吸湿してしまうと射出が安定せず、造形品質が低下してしまいます。

図は吸湿状態のひどい材料を使用した造形の一例ですが、積層された樹脂に糸引きがみられます。

また、吸湿状態がひどい材料を使用すると造形面が荒れ造形品質の低下だけではなく、射出不良が発生し装置トラブルの原因となる場合もあります。

今回は材料吸湿防止の方法についてご紹介します。

 

材料の保管方法

  • canisterキャニスター形式
  • spoolスプール形式

機種によって異なりますが材料は図のようなキャニスター形式、他にスプール形式などでパッケージされた材料を装置にセットします。

キャニスター、スプール内部には乾燥剤が同梱されており、未開封であれば材料吸湿を防ぐことが出来ます。

ですが、材料開封後は、保管環境の湿度に進行速度は左右されますが材料吸湿が進行してしまいます。

材料開封後は早めに使い切っていただくことが望ましいですが、長期に亘り材料を使用する場合は、次の対策により材料吸湿の進行を和らげることができます。

1. 3Dプリンターの設置環境および材料の保管場所環境の確認

3Dプリンターの設置環境および材料の保管場所環境が多湿の場合は、材料吸湿の進行が早くなってしまいます。

そこで、湿度計などで適時確認いただき、多湿な環境の場合は空調や除湿機などで調整していただく必要があります。

目安としては湿度50%以下の環境が望ましいですが、50%以下であっても開封後長期にわたり使用する場合は吸湿が進行してしまいます。

 

2. 材料の密閉保管

3Dプリンターを使用しない場合は、プリンターにセットした材料を取り外し、密閉保管することにより吸湿の進行を和らげることができます。

市販の防湿性のあるチャック式の保存袋や圧縮袋などに乾燥剤や除湿剤を同梱したうえで保管いただくと効果があります。

また、市販のデシケーター利用での保管方法も効果的です。

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