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シーム(つなぎ目)について掲載日:2017/04/05

seam

FDM方式3Dプリンターでは、溶融・射出した樹脂を積層していきますが、1層毎に樹脂を積層する開始点と終点があります。

図はBox形状の途中層の断面部で、グリーンのラインがモデルを造形する際の樹脂が積層されるラインとなります。

モデルの輪郭線に沿って樹脂を積層していくため、開始点と終点は同じ位置となるため(図赤○箇所)、完成したモデルではその箇所はシーム(つなぎ目)のように見えます。

シームはFDM方式の3Dプリンターでは必ず発生してしまいますが、今回はシームを目立たなくさせる方法をご紹介します。

シーム位置の変更

  • seam2図1
  • seam3図2

ストラタシスFortusシリーズ3Dプリンター向けのデータ作成ソフトウェア『Insight』を使用できる機種では、シーム位置を変更することができます。

図1と図2はシーム位置の変更前後の図となります。赤丸箇所のシーム位置を青丸箇所の位置に変更しています。

多くの場合、シーム位置は図1のようにモデルのエッジ部に自動的に配置されますが、図とは異なる曲面形状などでは完成モデルでシームが目立つ箇所に配置される場合があります。その際は、シーム位置を目立たない箇所に変更することが出来ます。

また、シームは基本的に樹脂が膨らんだような形となりますが、モデル完成後にサンドペーパーなどでやすりがけし、仕上げることが可能となるため、仕上げ処理を行いやすい位置にシームをあらかじめ変更しておくといった方法も有効です。

また、勘合確認のためのモデルでは勘合部分においてシームがあった場合にシームが干渉してしまう場合があります。その場合にも勘合部に影響のない箇所にシーム位置をあらかじめ変更しておくといった方法が有効になります。

リンクコンターの利用

linkconter

図3

前述の『Insight』ソフトウェアを使用できる機種では、リンクコンターという機能でシームの始点、終点をモデルの内側に配置することができシームのふくらみを軽減することができます。

図3はリンクコンターを使用した際の図となります。

モデルの輪郭線に沿って積層させる樹脂のラインを2重にし、冒頭の図と異なりモデルの内側にシーム位置が配置されていることがわかります。(赤丸箇所)

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