製造ソリューション事業本部 03-4243-414303-4243-4123

製造ソリューション事業本部

TEL : 03-4243-4123

サポート除去の効率化②掲載日:2017/07/05

Bass Support

FDM方式3Dプリンターでは、必要な箇所にサポート材が付加されますので造形完成後にサポートを除去する必要があります。

前回はサポート溶解除去時の効率化の方法に関してご紹介しましたが、今回は主に高耐熱樹脂で使用される手動での除去が必要なブレークアウェイサポートの除去での効率化についてご紹介いたします。

 

サポート材は熱いうちに除去

造形後に3Dプリンターより完成モデルを取り出し後に、サポートを除去せず放置してしまうと、全体が冷めることによりモデル材とサポート材の密着が強くなるため手動での除去が困難となります。可能であればサポート除去は3Dプリンターより取り出した直後に行います。冷めてしまった場合は再度、3Dプリンターの造形室内などで温めなおすことによりサポート材を除去しやすくなります。*3Dプリンターの造形室内で温めなおす場合は、そのモデルを造形した際の3Dプリンターの仕様で行います。別樹脂仕様の場合、造形室内温度が異なり、高温設定の場合はモデルが変形する恐れがあります。

サポート除去時のツール

  • fig1
  • fig2 fig3
  • fig4 fig5

サポートを手動除去する際は、ツールを利用することによって効率よくサポート除去することが可能です。また、サポート除去する際は除去したサポートの破片などでケガをする恐れがありますので手袋やゴーグルなどを着用のうえ実施します。微細なモデル形状部のサポート除去はモデルが破損しないように慎重に実施する必要があります。また、形状によってはモデルがサポート材に覆われモデル形状が確認できない場合があります。その際は造形データをソフトウェアにて確認し、破損しやすい箇所がないかなどを事前に確認しておきます。サポート手動除去時の各ツールの使用例としては以下のとおりとなります。

1.スクレーパーの使用例

モデル底面に水平に付いた図1のようなサポートベースはモデルとサポートの間にスクレーパーを差し込み、てこの要領で簡易にサポート除去が可能となります。また、モデリングベースや造形シートからも同様の方法でモデルを取り外すことが出来ます。

2.ニッパー、ニードルペンチ、キリ、針など

a.図2のようなサポートでは、まずツールをサポートに入り込ませられるよう,ニッパーでサポートの周囲部をカットします。(図3:カット後)

b.ニードルペンチを用いて、サポートをつかみ除去します。(図4)

c.ニードルペンチで除去しにくい場合は、キリや針などを用いて最もモデルに接し除去しにくいモデル面直下のサポートをまずは除去することで容易にサポート全体を ニードルペンチなどで除去することが可能となります。

d.モデルに食いこんでいるサポートが除去できない場合はキリ、針などで除去します。(図5)

 

3Dプリンターのことなら
お気軽に当社へ
お問い合わせください

TOP