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立命館大学

Coventor Wareは、MEMSデバイスを生成、モデリング、解析、インテグレーションを実行する4つの製品、Architect・Designer・ Analyzer・Integratorから構成されている、MEMS専用設計解析システムです。開発元であるCoventor社は、1995年に設立さ れ、マサチューセッツ工科大学(米国ボストン)との共同でマイクロマシンの解析シミュレーションを開発し、世界に先駆けてマイクロマシン解析ソフトウエア を商品化しました。Coventor WareはワールドワイドでMEMSとMicro Fluidicsのトップメーカー10社を含む150社以上の企業・研究機関で使われており、注目すべきは大学・教育機関では1700ライセンス以上使わ れています。


生年月日:1966年生まれ
出身地: 大阪府

経  歴:
三菱重工業株式会社入社
1993年 立命館大学理工学部機械工学科助手
1999年 オハイオ州立大学客員研究員
1999年 立命館大学理工学部機械工学科助教授
2004年 同学部マイクロ機械システム工学科助教授

立命館大学は2004年4月1日に4年制の学部として、日本で初めてのマイクロ・ナノを専門とした学科を新設しました。マイクロシステムやナノデバイスなど、最先端の教育を実施し、幅広い学際領域で活躍できるような人材育成を目的としています。

マイクロ機械システム工学科が新設されたことは、
発展途上の国内MEMS産業にとって大変有意義なことと思います。
設置の目的などについてお聞かせ下さい。

磯野教授: 機 械工学をベースとして、半導体デバイス工学、電気工学、回路設計まで幅広い知識を持つ、「研究者より技術者」を育てるという方針で設立しました。さまざま な学際領域を網羅できるような、総合的な力量を持った学生を育てるのが目標です。4年制の学部でマイクロ・ナノの専門学科は日本で初めてだと思います。
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国内初の学科ということは、カリキュラムの作成も大変ではなかったのでしょうか?

磯野教授: カ リキュラムは、学生の就職時に最低限必要な種目を念頭において作成しています。ドイツフライブルク大学、通称イムテックのカリキュラムと既存の機械工学科 の両方の良いところを融合させました。1・2年生は、応用力学をベースとした基礎を教え、実践的な半導体回路、マイクロマシニング、マイクロマシン設計工 学、センサ工学などは3・4年生で教えます。MEMSの設計プロセスをしっかり教えるためには、Coventor Wareのようにシステム構成が明確で、フレームワークが充実しているシステムが必要です。また、学生の就職を考えると、国内のユーザ使用率が高いことも 重要です。
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メーカーサイドは、どのような技術者を求めているのですか?

磯野教授: 5~6 年程前からの傾向として、電気的な知識を持った機械技術者へのニーズが高まっています。例えば家電メーカーなどにおいては、新しい製品を開発する上では、 機械の知識だけでは難しいでしょう。今後は、電気・機械だけではなく、一人の技術者に多くのスキルが要求される時代になっていくと思います。
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立命館大学は産学連携においても有数の実績がありますね。

磯野教授: 大 学は社会と密接に関連して、社会の役に立たなければならない、というのが基本的な考え方です。それを踏まえて、社会のニーズを常に意識し、特に理工系は産 業界に貢献していくことが重要です。産学連携は、企業と大学が情報交換や技術交流を通じ、お互いにメリットを享受し合う場です。大学サイドとしては、企業 のニーズをしっかり把握し、企業にはない機能を提供していきたいと考えています。それを続けていけば、産業技術全体の発展に貢献できるのではないかと思い ます。
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ものづくり教育の将来をどうお考えですか?

磯野教授: マ イクロやナノ領域のものづくり教育は、最先端であると同時に、幅広い分野の基本を教えるための最適な教材です。特にマイクロマシンやマイクロシステムは機 械的な要素だけではなく、電気的要素、物理現象や化学反応の利用など、多くの分野の知識が必要です。今後、機械技術者といえども多くの分野の知識が求めら れますので、一つの小さなチップに多くの分野が含まれているマイクロシステムは、ものづくりの基本を学ぶ大変良いモデルだと考えています。知識集約的高度 情報化社会をささえるような「ものづくり」を、立命館大学から発信できるようにしたいですね。また、日本の産業界を変えるような、パワーのあるデバイスを 創造できる人材を育成したいと考えています。
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最後に、いつもお忙しい先生のご趣味やリフレッシュ法は?

磯野教授: 趣味?う~ん、ないですねえ(笑)。日本にいるときはいつも研究室にいる気がします。強いて言えば、海外などで自然の中を散策することでしょうか。


■ Coventor社Benjamin Blackwell氏のコメント

今回の投資はMEMS研究・設計において大学による最大規模なものになります。磯野教授は、他の様々な設計ツールも検討されましたが、立命館大学で MEMS教育を標準化するために、最終的にCoventor Wareを選んでいただきました。なぜならば、Coventor WareはMEMS 設計に有効なソフトウェア・ツールをすべて備えていたからです。 Coventor Wareは、大学向けの2000シート以上を含め、ワールドワイドで最も多く導入されており、今日まで、MEMS設計の業界基準ツールとしても認められています。」


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