ONTAP機能
ボリューム管理

FlexVolume

FlexVolumeは、ストレージ容量を柔軟に拡大・縮小可能な仮想ボリューム機能です。仮想ボリュームはNetApp ONTAPによってアグリゲート上に確保される論理的なボリュームであり、必要に応じてオンラインで拡大・縮小を行うことができます。
また、この仮想ボリューム機能を応用して、ある特定の物理容量で構成されたアグリゲートの上に、物理容量を超える総容量の仮想ボリュームを構成することができます(シン ・プロビジョニング)。シン・プロビジョニングの利用により、初期に用意するディスク容量を減らすことが可能となり、システム全体の利用効率の向上を図ることができます。

主な特徴

  • オンラインでボリュームの拡大・縮小が可能
  • 1ボリュームは最大100TiB ※Snapshot含む
  • アグリゲートの容量が逼迫した場合、任意のボリュームをオンラインのまま別アグリゲートに移動可能(Transparent vol move)
FlexVolume 概要図

FlexClone

FlexCloneは、オリジナルのボリュームから書き込み可能な仮想クローンイメージを瞬時に作成する機能です。
FlexCloneは、Snapshotと同じPoint-In-Time技術に基づき、親ボリュームとクローンボリューム間の差分データとオリジナルデータへのポインタ情報だけを使って仮想的なコピーを作成します。これにより、ストレージ容量の消費を最小限に留めることができるとともに、瞬時にボリュームのコピーを作成することが可能です。
また、クローン側ではSnapshotに対する変更記録のみを保持し、オリジナル親ブロックが変更されることのないように独立性が保証されています。これにより、オリジナルのボリュームだけでなく、複数の仮想クローンイメージで構築した他の環境にも影響を与えることのない安全性が提供されます。

主な特徴

  • オリジナルのボリュームへのアクセスを中断することなく、作成可能
  • クローンボリュームを利用し、バグの修正、バージョンアップやアプリケーションの事前テスト、大型データセットに対するシミュレーションなどに利用可能
FlexClone 概要図

FlexGroup

FlexGroupは、大規模環境向けの拡張性と高いパフォーマンスを備えたNASのデータ コンテナです。単一のデータ コンテナを最大20ペタバイト(PB)、4,000億ファイルまで拡張できます。
パフォーマンス面においては、リード/ライト処理をすべてのノード、アグリゲートに対して均等に分散することに加えて、複数のFlexVolumeの利用でCIFS/NFSオペレーションのパラレル処理が可能になるため、多くのワークロードで高いパフォーマンスを実現します。

主な特徴

  • 複数のFlexVolumeの集合で、1つの大きな仮想ボリュームを作成
  • 半導体、ハイテク、エネルギー、メディア/エンターテイメントなどの業界で多く実績あり
FlexGroup 概要図

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