ONTAP機能
パフォーマンス向上

Flash Cache

Flash Cacheは、ストレージシステムのパフォーマンスを高速化するアクセラレータ製品です。大容量メモリモジュール搭載の拡張カードであるFlash CacheをNetApp FAS/AFFシリーズのI/O拡張スロット(PCI expressスロット)に挿入することで、利用頻度の高いデータブロックをストレージコントローラに自動的にキャッシングします。 これにより、ディスクドライブから直接読み込んだ場合と比較して、データ読み取り時間をおよそ10分の1以下に短縮することが可能です。

主な特徴

  • ディスクドライブの読み取り時間による遅延を最小限に抑えるアクセラレータ製品
  • ファイルサービス、メッセージング、OLTPデータベース、仮想基盤など、大量のランダムリードが発生するワークロード環境でのパフォーマンス向上を実現する
  • 最新の接続インターフェイス規格であるNVMeプロトコルに対応
Flash Cache

Flash Pool

Flash Poolは、ストレージ階層化機能を活用することにより、SSDとHDDを混在した1つのボリュームとして利用可能にするための技術です。
1つのAggregateをSSDとHDDのハイブリッド構成とすることで、SSDのハイパフォーマンスとSASディスクのコストメリットを兼ね備えたストレージ基盤を構築することができます。要件の厳しいワークロードにも対応しても高いリード/ライト性能を実現しながらディスク本数を減らすことにより、ストレージのコストだけでなく、必要な設置面積や使用電力の大幅な削減も実現します。

主な特徴

  • Aggregateに実装されるため、コントローラのテイクオーバー時にも動作が継続され、計画停止時のみならず障害時もキャッシュされたデータが永続的に維持される
Flash Pool

FlexCache

FlexCacheは、1台のFASシステムに集中していたクライアントからのNFS/CIFSアクセスを別筐体にキャッシングさせることで、データ処理を分散し、システム全体でのスループットを向上させます。
FlexCacheボリュームはNFS/CIFSのReadキャッシュをサポートしているため、クライアントは、キャッシングシステム上のFlexCacheボリュームをマウントして利用することができます。キャッシュ上のデータが最新である場合は、オリジナルFASへのネットワーク通信は発生しない為、読み出し速度が著しく向上します。(図1)

主な特徴

  • 利用可能なプロトコルはNFS、CIFS(ONTAP 9.8以降)
  • 多数のサーバを並列処理させる環境や、WAN越しにNFSアクセスを利用する場合に効果的(図2、図3)
FlexCacheの特徴
FlexCacheの特徴

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