MX シリーズ・inpres シリーズを展開し、多数の契約プロも抱えるヤマハゴルフは、ゴルフクラブの開発工程のフロントローディング化と手戻り工数削減のため、サイバネットシステムと共に設計工程への CAE の適用と精度向上に取り組む。そこで課題となったのは未知の要因によるゴルフクラブの疲労破壊の不具合。

解決のために導入した Carl Zeiss GOM Metrology 社の 3D DIC (デジタル画像相関法)によるひずみ計測システム「ARAMIS」のハイスピード DIC 技術によって、インパクト時の応力分布の可視化と不具合要因の明確化を実現した。さらに ARAMIS の計測結果を CAE ソフトウエア ANSYS にフィードバックすることで、CAE の予測精度向上を実現。設計段階での手戻り工数の削減の取り組みによる開発プロセス全体の効率化を図る。